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2003年05月01日(木) 秘密

 アタシがキミを好きなんて、キミ知らないだろ。


 知らないでいて欲しいと思うのが本心だ。本当は今までの関係を持続させたいだけなのかもしれない。己にそれだけの魅力は無い。今以上を求めるだけのことは出来ない。ただ楽しそうにクルマの話をして、時々クルマに乗せてくれて、己には予想もつかない言葉をかけて欲しいだけ。結構大層な願いだ。
 君の親友よりも実は君の方が大切で、捨てるなら彼の方なんだろう。君に切られることを何よりも恐れている。知らないだろう。思い返せば一番最初に会ったときから、否、君が酒を飲んでいるのに無理矢理付き合った日から、君のことが好きなんだろう。情けないことだ。
 君がとても大切だし、君の彼女もとても大切。二人とも己の大切な友人。実は一番大切なものって今の己にとっては友人だから、失いたくない。奪うなんてどだい無理な話。かき乱すことも、不快感を与えることも、望んではいない。

 よくよく考えたら己みたいな人間が好きになっていい人じゃない。そもそも己は他人を心から好きになることなんて無いのだから。そもそも己は誰かを好きになれるほどの人間じゃない。




 もうすぐ来る人を好きになれたらいい。などと思うけれど、きっと無理に違いないということをもう随分前から己は知っている気がする。


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