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2002年05月11日(土) 夜明け

 眠りというものをそれほど重要視してはいなかったと思う。確かに惰眠を貪るのを常としているけれども、それでも覚醒と睡眠は分かたれてはいなかっただろうか。
 自問自答してみる。夢の感触は夢のものに他ならず、それ以外の何物でもなかったはずなのに。
 夢の中に堕ちて行く感触は、酷く苦しいものではないのだろうか。それとも意識を失うというのは、実は快感なのだろうか。
 不意に覚醒した己の感触を確かめる。どうしようもない気だるさのその感触。


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