さくら猫&光にゃん氏の『にゃん氏物語』
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2002年10月30日(水) にゃん氏物語 桐壺02

光にゃん氏訳 源氏物語 桐壺02

帝は 定められた期間を過ぎるとすぐに 彼女(更衣)と子供を宮中に招いた

第一皇子は右大臣の娘から お生まれになっていたが
第二皇子の美しさの前には並べられず 帝は催し事には 彼女と この子を優先した

嫉妬や妬み 病弱 家柄などが背景になって 
帝から愛されれば愛されるほど 彼女(更衣)にとって重荷になっていた

彼女は御所内の 東北の隅 桐壺に住んでいたが
そこから 帝までの通い道では 人の眼に触れ 皆の恨みが強くなる
意地悪されたり 嫌がらせなどされているのを 帝は哀れに感じて
清涼殿に続く後涼殿を 桐壺の彼女に与えたのだけれども
それが さらに恨みや嫉妬や妬みを かうことになった

第二皇子が三歳の袴着の式を行った年の夏
ついに彼女は重体になりました 皇子に禍を及ぼさないように
自分一人だけ 宮中を出ます
心の中では 無限の哀しみがあるのだけれど 口に出せない彼女の性格
帝も弱った彼女を見て 過去も未来も真っ暗になりました
帝は言いました
『死の旅も二人で一緒に出ようと約束したのだから 私を置いて行くことはできない』
彼女は「限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり」と…
(死がそれほど私に迫って来ておりませんのでしたら…)

帝は御所に戻ってきましたが 悲しみで 胸がいっぱいで眠れません
彼女の家に出した 使いの者を 待ち遠しかったのですが
使いの者は「夜半過ぎに おかくれに なりました」と言いました


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