一般病棟へ - 2007年08月02日(木) 上半身のチューブ類が全て外され、彩衣は「あやつり人形状態」 からやっと解放された。 少し楽になったのか、ぐっすり眠っている。 予定通りICUから一般病棟へ移る事になった。 その移動で廊下を通る間だけ、結衣が妹に会うチャンスがある。 結衣もそれを楽しみにしていた。 ICUから出てきた時も、彩衣はまだぐっすりだ。 よく顔が見えるようにと結衣を抱っこしてやったが、彼女は それをいやがりすぐに下に降りた。そして彩衣の顔のすぐ横の 柵をつかんだ状態で無言で一緒に歩き始めた。 結衣には前もって手術の事を話してあるが、見た目は何とも ないのでどういう事なのかよく分からないとは思うが、 彼女なりに何か感じるところがあるんだろう。 間もなく青森からじいちゃんばあちゃんが到着。無事に手術が 終わり元気になったところを見たかったところが、彩衣はまだ 眠ったままだ。 昼食をとった後もう一度病室へ行ってみるが、相変わらず 眠っている。孫の元気な顔を見れずにやきもきする二人。 そろそろ帰りの電車の時間が近づいてきたという頃、やっと 彩衣は目を開けた。半分じいちゃんばあちゃんに起こされた感が あったが(笑)。 彩衣は目を覚ましてじいちゃんばあちゃんを確認するとニコッと 笑った。体が少し楽になり、しっかり眠ったこともあって 今までになく上機嫌だ。しばらく笑顔を見せていたが、次第に 表情はくもり、ついには泣き出してしまった。どうやらお腹が 空いたらしい。慌てて食事の用意。 バタバタするなか二人は帰っていったが、最後に孫の笑顔を 見られて満足したようだ。 ...
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