まっとの日記...まっと

 

 

来ボ初ライブ - 2004年09月09日(木)

朝6:30ポトシ到着。ここは4,070mで「世界一標高の高い町」
(そんなんばっかり)だそうだ。ラパスよりは高いが、昨日
5,300mまで登った事を考えれば多少気が楽だ。

ホテルで朝食をとり少々休憩。今日はボリビアでのNW初ライブ
だが、それに先駆けてなんと「記者会見」をするという。
記者会見はメンバー、関係者、マスコミで一つのテーブルを
囲んで行われた。瀬木さんと現地スタッフが受け答えを
しているが、スペイン語なのでどういう会話が進行して
いるのかは全くわからない。途中で「メンバーそれぞれから
一言ずつ」という事で日本語で一言。通訳もされないまま、
またスペイン語での質疑応答が始まった。僕の一言は
どうなるの?

今日のコンサート会場を下見。おそらくポトシ一大きな
ホールだろう。立派な作りだがかなり古そうだ。標高が高い
ため外にいると日差しがとても強く、紫外線も「生」で
当たっているような気がする。意外と暖かく、Tシャツでも
大丈夫だ。しかしいったんホールの中に入るととても寒い。
夜は結構冷えるのでそのまま冷蔵庫状態になっている。
空気が薄い分、熱の伝わり方が遅いんじゃないだろうかと
思うぐらい中と外の気温が違う。
「暖房は入れないんですか?」と聞いたところ、「そんな
ものはない」とのこと。そういえばホテルにも暖房はない。
部屋にいる時はベッドに潜り込んでいなければならない
ぐらいだ。
この会場にはグランドピアノがあるが、いったい何年使って
いないんだろうというぐらい埃だらけ。そしてやはり調律も
メチャクチャ。調律担当のナオさんは頭を抱える。「調律以前
の問題だ」

改めてリハーサルの時間に会場に行くと、ピアノはものの
見事によみがえっていた!ついに高山病に侵されてしまった
ナオさんは通常よりもたっぷり時間をかけた調律を終えて
ダウン。その後本番中は毛布とありったけの上着で
グルグル巻きになり酸素マスクを着けた状態でステージを
見守る事になる。

コンサートは19:30スタート。しかしのんきなボリビア国民は
その時間にはやって来ない。パラパラと集まり始め、結局
30分押しで緊張の初コンサートが始まった。
大きなホールはほぼ埋まっている。今日は特に入場料が安い
せいもあるのか。ちなみに確か2ボリビアーノ(約35円)
ぐらいだと聞いた。物価が日本の1/10だとしてもちょっと
安すぎるな。
元ちゃんの体調は回復していないどころかラパスよりも高地に
来て益々悪化していて、本人は「もうだめかもしれない」と
思った時がライブ中に何回かあったらしい。MCの間に
ドラムセットの一部としてセットされた酸素ボンベのマスクを
口に当てる姿が痛々しかった。しかしそんな逆境の時ほど
パワフルになるのが元ちゃん。「そんなに叩きまくって
大丈夫か?これが元ちゃんの最後のステージになってしまう
のか?」と心配するほどだった。

お客さんの反応はものすごくいい。聞いた事もない音楽に
対して、一曲目から何の躊躇もなく大きな歓声と拍手が。
「みなさんアフリカに行った事ありますか?」という
お決まりのMCに対してもすかさず「ノォ〜!」と大合唱で
返事が返ってくる。何といっても一番気持ちいい瞬間は、
”コンドルは飛んで行く”を演奏した時だ。オリジナルとは
ガラリとアレンジを変えているので、初めは誰もそれと
気が付かない。そしてメロディーが入り、それがボリビア
生まれの世界的スタンダード曲だと判った瞬間「ウォー!」と
歓声が上がる。してやったり。そして最後の曲を終えて
あいさつをすると客席はスタンディングオベーション。
ナオさん、元ちゃんをはじめみんなの苦労やがんばり、そして
無事に初日のコンサートをすばらしいものにできたという
喜びから、メンバーの元に駆け寄ってきたサポーターの何人か
は「よかったよかった」と涙を流している。かくしてNWの
「来ボ」初コンサートは大成功のうちに終わった。
さあ、この先はどんなコンサートツアーになるのか?


...




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