くっ、残…念… - 2003年02月01日(土) 昨日まさに九死に一生を得たチビもすっかり回復し、 朝には保育器(というか新聞紙で作った箱)を壊して 家の中を徘徊するほど元気になった。 先に起きた父が犬小屋へ連れて行くと、チャコの 喜びようは大変なものだったらしい。 「生きていたの!?六郎!!」と言うようにペロペロと 体中をなめまわしていたという。 しかしそれと同時に父が見たものは… 親の懐から離れてしまいすでに冷たくなっている 3匹の子犬だった。まだ少しだけ柔らかい1匹を連れてきて ストーブの前でマッサージをしたが、昨日のようには いかなかったようだ。 「子犬が死んだよ」という母の声で僕は目を覚ました。 やはり新米ママのチャコにとっては5匹でも多すぎたようだ。 明け方チャコが変な鳴き方をしているのを父はかすかに 聞いていたらしいが…。 使わなくなった電気毛布を犬小屋に敷いてやったから 大丈夫だろうと思ったのが甘かった。居心地が悪いのか、 チャコはそれをすっかりはだけてしまっていた。 昨日あと2匹ぐらいでも家に連れて来ていれば助かった かもしれない。しかし生まれたばかりの子犬にミルクを 飲ませるのはなかなか難しいし、毎日というわけにはいかない。 そこまで人間が手を出してもいいものだろうかとも思う。 いつか誰かにもらわれるかもしれないが、それまではやっぱり 母親の温もりを知っておいた方がいいだろう。 6匹がチャコの懐に収まるには、見た目にもかなり無理があった。 遅かれ早かれこうなる運命だっただろう。 子供の半分を失ってしまったが、残った3匹を大事そうに 抱えたチャコは、無理なく落ち着いて世話をしているようだ。 まだまだ寒い日は続く。その3匹だけは必ず守ってくれよ。 ...
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