KENの日記
 < 過去  INDEX  未来 >

2018年01月28日(日) 「ルッカを知る」研究会

「ルッカを知る」研究会で「蝶々夫人」が取り上げられるというので、国立市の「くにたち市民芸術ホールに行って公演を聞いてきました。この催しは「国立市の桜」を世界に広める活動をしている「日伊櫻の会」とルッカ市と姉妹都市提携を目指す「国立市」の共催で行われていて、第三回はルッカ出身の「プッチーニ」に焦点が当てられ、日本との関わりの深いオペラ「蝶々夫人」を題材にして、国立音楽大学の「下原千恵子」さんの講演と「蝶々夫人」から幾つかの場面のアリアが演奏されました。

ルッカはイタリアトスカーナ州の小都市でピサの北東30Km位の場所あります。写真で見る限り古い城壁に囲まれた昔そのままの町並みを残している美しい町です。プッチーニはそのルッカの教会音楽家の家に生まれました。小さい頃から音楽の才能を発揮していたようですが、1876年18歳の時にピサで行われたヴェルディの「アイーダ」公演を聞いてオペラ作曲家になることを決意してミラノ音楽院で音楽を学び多くのオペラを作曲しました。当時ヨーロッパでは東洋ブームをあって長崎を舞台にした「蝶々夫人」を作曲しました。プッチーニの「蝶々夫人」がイタリアオペラとして大成功したことは、当時も今も日本にとって非常に有難いことだと思います。

「蝶々夫人」は以下の曲が演奏されました。

第一幕
「何と美しい大空、何と美しい海原」
「かわいがってくださいね」
第二幕
「イザナギ・イザナミ、ある晴れた日に」
「迎砲の音、蝶々夫人とスズキの二重唱」
「ハミングコーラス」
第三幕
「さらば愛の家」
「名誉を守ることが出来なければ」

ソプラノ:相楽和子、テノール:鹿内芳仁、スズキ:中村春美、ピアノ:星野安彦、
演出:原純、解説・進行:下原千恵子
会場:くにたち市民芸術小ホール

ソプラノの相楽さんは9月にイタリア文化会館で聞いた方です。今回は妻の職場関連で「日伊櫻の会」繋がりからこの催しを知ったのですが、9月に聞いた「相楽さん」の登場ということで遥々国立まで聞きに行ったというわけです。

「相楽」さんのソプラノはとてもバランスが良くて期待通りの歌でした。これからの活躍が楽しみです。スズキを歌った中村さんもとてもしっかりしたメゾソプラノだと思いました。この水準の「歌」を聞くことができる機会はそれほど多くはないと思いますので貴重な演奏会だったと思います。但し歌の開設はあったものの「歌詞」はイタリア語なので細かい内容は把握できません。日本語訳の菓子カードでも配ってくると歌をもっと良く知ることができたと思いました。




Ken [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加