2004年03月04日(木) |
マハマハムタンクの祭り |
インド南部タミールナドゥ州のクンバコナムという町の「マハマハム祭り」が始まっています。この祭りは12年に一度行われるもので、インド全土から数十万人のヒンズー教徒が「聖なる沐浴」をするために、マハマハムタンクにやってくるのです。
この貯水池に関しては以下のページにも書いてあります。昨年暮れにインドに行ったときに、清掃中のマハマハム(マハマガム)タンクを見てきました。 http://www3.ocn.ne.jp/~yes.sato/India5.htm
「聖なる沐浴」は2004年3月6日にクライマックスを迎えます。正確に言うと午前10時30分から12時10分までだそうです。この日の10日前から祭りが始まり、既に多くの信者が沐浴しているのだそうです。一日約15万人が沐浴するのだそうです。
このマハマハムタンクは非常に「洗浄能力」のあるタンクのようです。「ガンジス、ヤムナ、コーヴェリ」などの聖なる9河川に、多くのヒンズー教徒が訪れて沐浴し、「罪」を洗い流すのですが、その罪がそれぞれの川に堆積してしまい「川の神達」がシヴァ神に助けを求めたのだそうです。
シヴァ神は「川の神達」にタミール月「Masi」で、しかも太陽、月等が特別な位置に来る日(この日は12年に1度だそうです)にマハマハムタンクで罪を洗い流すように教えたのだそうです。つまり「聖なる川」を清浄化するというのです。なんでもこの時にマハマハムタンクで沐浴すると、ガンジス川に3回沐浴することと同じ効果があるということです。従って全国から信者が訪れるというわけです。
この大イベント備えて、色々な措置が取られています。昨年暮れから池の大掃除が行われました。また、警察はテロを警戒して警備を強化しています。いまでもインドではイスラム教の人々とヒンズー教の人々はしっくりいっていません。
鉄道省は新たに二年前から取り掛かっている鉄道の広軌化を一部終了し、クンバコナムまで主要都市からの臨時列車を走らせ、参拝客を輸送するそうです。クンバコナムの衛星当局は、マハマハムタンクの水の衛生管理を強化します。一日に15万人以上沐浴するので、水の衛生問題は深刻です。河川なら流れていくのですが、タンクの水は流れませんから人工的に消毒しなければなりません。知らないことが沢山あるものです。
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