2004年03月03日(水) |
スリランカの選挙の心配な点 |
4月2日の投票に向けて、選挙運動が非常に活発なスリランカなのですが、ニュースで非常に心配なことを知りました。スリランカの選挙には暴力が付き物なので、殺人事件があったりするのにはそれほど驚かないのですが。
今回の総選挙に仏教の僧侶の方250人以上立候補しているのだそうです。この僧侶の方たちは、これまでの政治家の政治の進め方に不満で、さらに仏教以外の宗教の広がりにも懸念をもって、立候補したのです。
実は昨年暮れくらいから、過激な仏教僧侶のキリスト教会破壊のような蛮行もちらほら聞こえてきていたのでした。仏教界の別のグループからは政治に進出することは批判されています。しかし一部の僧侶は非常に過激です。
スリランカの「憲法」では仏教に「基づく」政治を行う旨が定められていて、政治と仏教は切り離せないのですが、政治と宗教のケジメをきちんとしないと非常に危険な感じがします。
おりしも、イラクのイスラム教の重要な行事の日に、シーア派とスンニー派の対立も一つの原因と見られるテロがあり、150人以上の死者がでました。オームのことを引き合いに出すと、行き過ぎですが、宗教には一つ間違うととんでもないものになってしまう危険性があると思います。
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