今日、川越市に住んでいる「M」さんにお会いするために、川越のMさんの自宅までいってきました。さて「M」さんですが、こういう関係を夏目漱石ならどのように表現するか。私の説明で分かるかどうか。
「M」さんのお兄さんは、お医者さんでドイツに長く住んでいたのです。そのお兄さんには二人の子供がいるのですが、お二人ともドイツで生まれ、ドイツで育ったので日本語は全く分からないそうです。このお兄さんは昨年の夏亡くなられたのでした。
スリランカのコロンボでお世話になった「Dr.シーバラトナム」はかつて国際赤十字の勤めていて、実はケルンに勤務していたときに、このドイツ在住の日本人医師と非常に懇意になったのだそうです。これは随分昔の話しだそうで、約40年位前だそうです。同じ東洋人だったことがそうさせたのかもしれません。
その関係で、「Dr.シーバラトナム」は35年ほど前に日本にきて、「M」さんの実家にお世話になったのだそうです。「お兄さん」はドイツいる時で、DR.はひとりやってきたのだそうです。それをお世話したのが、妹の「M」さん。当時は独身で学校の美術の先生をしていたそうです。専門は彫刻だったとか。
一方、DR.には二人の娘さんがいて、一人はドイツで医者をしているのです。このお嬢さんの関係を通じても、Mさんの「お兄さん」とDR.は繋がっています。その関係で、「お兄さん」の長男の「Ken」さんとも、DR.は知り合いなのです。
さて、「M」さんの実家は日暮里にあるのです。そこの土地・建物の財産は「M」さんのお兄さんが相続したのだそうです。ところが、その「おにいさん」が長らくドイツに住んでいて、昨年亡くなった。ここで発生したのが、「日暮里」の財産の相続問題。
相続する人達はドイツに住んでいて、日本語は全く分からない。多分ドイツにも相続すべき財産はあるでしょう。日本の財産相続の手続きをどうするのか。「Ken」さんは、DR.に相談したようです。Dr.は法律のDr.ですから。Dr.は日本に帰ることにになった「私」に相談したというもの。
「M」さんは、今彫刻に加えて、版画もやっています。素晴らしい作品を飾ったお部屋で二時間くらいお話しをしました。全く初対面なのに不思議に色々な話しをしました。これも素晴らしい「Dr.」のおかげです。
「M」さんの問題は難しいです。難しいことが沢山あります。日本の相続手続きをドイツの「Ken」さんに教えなければなりません。またドイツ語で書かれた相続に関する書類(死亡届とか戸籍の書類とか)を、日本語に訳さなければなりません。しかも然るべき公証できる人でなくては意味がありません。これは大変な作業です。私も出来るところ(あまりないですが)はお手伝いしようと思っています。
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