今日会社のSLTの電話帳事業部の懇親パーティがあり、ついでの私の送別会もしてくれるというので、会社のバンガロー(コロンボの宿泊施設)に行って来ました。電話帳事業部も会社のバンガローも私がスリランカ着任早々から関わってきたので、とても感慨深いものがありました。
特に電話帳事業については、日本で私が電話帳事業に携わっていたこともあって、財務業務の傍ら日本の印刷会社と連絡を取り合い、SLT自前の発行にこぎ付けたのでした。印刷専門用語の飛び交う業界ですが、この仲を取り持つこと、つまり日本語の英語への翻訳、英語の日本語への翻訳業務は、今から考えると結構大変だったと思います。でも、そのお陰で日本に二回出張することができました。非常に忙しく気疲れする出張でしたが。今から思うと楽しい出来事でした。
日本の電話帳事業もそうなのですが、この商売は非常に興味深いものです。つまり、販売、販売促進、生産、配達といった一通りの商売の機能が揃っていることばかりでなく、メディア産業(電話番号という貴重な情報を出版することにより価値の創出)なのです。
これらの機能を適切に管理するノウハウは大変難しく、世界でも一握りの会社に独占されているのが現状なのです。かつて、そんな商売に首を突っ込んでいたので、そんなことは意にも介さないスリランカの人達の仕事の進め方には、非常に戸惑いを覚えました。戸惑っていても仕方がないので私としては最善を尽くしたつもりです。
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