KENの日記
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2003年12月28日(日) コロンボに帰ってきました。

一週間インドのタミール・ナド州を旅行してきました。旅行の全体像については改めて写真なども交えながら書くとして、新鮮な感想を書いておきます。


多分、インド・パキスタンも同じでしょうが、インド・スリランカは本当に近くて遠い国なのです。インド亜大陸でも特にスリランカの対岸のタミールナド州はタミール人にとっては故郷、従ってシンハラ人にとってはあまり近づきたくない場所なのです。


タミールナド州は殆どの住民がタミール人で人口6000万人。中心都市チェンナイは人口600万の大都会です。このタミールナド州はイスラム教の影響がない純粋なタミール文化(ヒンズー文化)が残っているのです。その対岸に浮かんでいるのがスリランカ。人口2000万人。人口の6割強はシンハラ人で自らを北インド民族の末裔だと考えています。この辺にヒンズーとイスラムとの対立とは別なもうひとつの南アジアの問題があるのです。


(おかしな例1)
インドのティルチ飛行場からコロンボのバンダラナイケ空港まで実質45分の飛行です。ところが、ティルチ飛行場の警戒が厳しい。二回徹底的にカバンを開けさせられました。ボストンはパソコンを取り出した後、もう一回X線の検査にかけられました。これはインド側。ところが飛行機のタラップが渋滞している。何をやっているのか思ったら、飛行機内の入り口でスリランカ航空の警備員(4人くらいコロンボから乗ってきているらしい)がカバンを開けさせて再度検査している。これってインド政府を信用していない証拠。


もっともインドのティルチは反政府組織LTTEのリーダのプラバカランの故郷。スリランカ側の厳重警戒も分からぬではないがそこまでするかって感じ。


(おかしな例2)
バンダラナイケ空港でインドルピーの両替ができない。ドル、円、ユーロのほか中東の通貨などの両替はしているのに、隣国インドの通貨は両替しないのだそうです。インドの2000ルピーをどうしたら両替できるの困ってしまいました。


(おかしな例3)
考えたら、コロンボの町にインドの乗用車は殆ど走っていないのです。インドではTATAの800CC「インディカ」が流行だし、1500CCディーゼルのアンバサダーが普通に走っている。コロンボは日本車が殆ど。日本車はそれほど安くて性能が良いのか。なおコロンボの古いバスは殆どインド製です。


(おかしな例4)
コロンボでインドの銀行を見かけた事がない。インドハイコミッショナーにはビザを申請する人が毎日長蛇の列だというのに。




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