KENの日記
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2003年12月06日(土) ボーナス闘争

きのうの日記はノンビリ「モーツアルト」のことを書いていましたが、実のところボーナス闘争で大変だったのです。


本当のところ、9月までの事業成果は昨年より大分悪いので台所事情は苦しいのですが、我社の組合は非常に強行で昨日の夕方まで交渉し、会社が一旦決めた支給額に大分上乗せして漸く妥結したのでした。


財務担当としては、まずは、一旦決まった支給額の支払い手続きを精一杯勧めました。というのも、8日月曜日は「ポヤ(満月)」で休み。9日火曜日以降に現金が引き出せるようにするには、金曜日の午前中に銀行対応をすませなければならないのです。どんな妨害があろうと、交渉で追加至急を決定するにしても、差し当たり支払いを済ませることを優先しました。


追加至急を組合と妥結したとしても、取締役会の了承を得なければなりません。土日月を挟んで、スリランカと日本の取締役の了承を得るのはそれほど簡単ではないのです。私としては、手続き遅れでボーナス支給(一部分であっても)が遅れて混乱するよりもベターと判断してのことです。数年前に給与支払い遅れ(ミス)で大混乱したことがあったそうです。


しかし、そもそも何故これほど混乱してしまったか。このことが問題です。我社には組合が32あります。それは32の職種があることを意味しています。そして、いわゆる大学卒とそれ以外の社員の間に大きな隔たりがあるのも事実です。つまり、一般の社員が「職種」の壁を乗り越え、採用差の壁を乗り越えていく(昇給していく)ことは非常に困難なのです。こうした古い制度をそのまま温存して競争に入ってしまったのです。とはいってもこれを変えていくには時間がかかります。


はっきり言えることは、我社は大きな課題を抱えていますが、裏返すと、これを上手く解決できれば、ものすごい「パワー」を発揮できるということです。「働き方」の議論をしないで、金の上積み論争だけするのは無意味なだけです。




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