KENの日記
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2003年11月01日(土) SOSコンサート

SOSのコンサートが盛況の中に終了しました。この日夕方から雲行きがあやしくなり土砂降りになりました。幸いコンサートが始まる頃には小降りになったで良かったです。ほぼ満員のお客様に来ていただきました。


プログラムは最初に「スリランカ国歌」「チャイコフスキー交響曲第五番」そして休憩の後に、「サンサーンスのピアノ協奏曲第二番」そして「ホルスト惑星から火星」というプログラム。いきなりメインの曲でしたが、結果的にはこの順番は大成功みたいでした。火星の後に「メイン」を持ってくると金管軍は疲れているし、弦楽器は集中力を欠くおそれがありました。


スリランカ国歌は前回の演奏会では初見で演奏したのでした。今回はしっかりサラっていったので間違えずに弾けました。この編曲は非常にシャレているのです。ともすると非常に単調で退屈になってしまいがちですが、ハーモニーに味付けがなされていいて格好よくできているのです。


チャイコフスキーですが、練習時間の8割以上を費やして仕上げました。弦楽器軍はかなりのレベルまで行ったと思います。コンサートマスター(デバレさん)が指揮に回ったので、1stバイオリンはどうなるかと内心心配だったのですが、デバレさんの弟子達が大いに頑張りました。主席の「ラーマヤ」さんは始終冷静な演奏で安定していました。


しかし課題は木管軍。ファゴットは一人しかいなくて、二番はバスクラ対応だったし、フルート・オーボエ・クラリネットは安定度が今一歩。チャイコフスキーでは、旋律の美しさに加え、和音の変化・音色の変化が大切な要素なのすが、旨くつながらないところがあって少し残念な結果でした。


金管軍は日本人エキストラ、トロンボーンの「MUSHIAKE」さんの参加もあって、本番ではしっかり音が出ていました。ガンガンなっていました。チャイコフスキーはよく「fff」を指示していますが、それがよく分かる演奏だったと思います。


一楽章・四楽章は迫力で押せるのですが、ニ楽章・三楽章は少し難しかったです。木管の早いパッセージの受け渡しのところではかなりコケていました。弦楽器がどのように聞こえていたのか興味があります。


さて「サンサーンス」が「冷や汗もの」でした。この曲はピアノソロの部分が多くてオーケストラにとっては楽な曲なのですが、ソリストは気が抜けません。一楽章でソリストがソロパッセージを間違えてしまい、オーケストラの入りまでの間どうなるかと思いました。ソリストが何とか切り抜けオーケストラが入ることができました。ソリストは暗譜で弾いているので、一つの間違いでパニックになりかねないのですが、さすが乗り切りました。その後は以前にまして快調でした。ソリストは「メナーカ・デ・フォンセカ・サハバンドゥ」さん。SOSメンバーでもあります。


最後は迫力満点の「火星」でした。金管軍の追加(ユーホニューム)の他にピアノ・オルガン・ドラなどが加わり大編成になりました。長い曲ではないので金管軍は100%エネルギーを出し切れます。因みの今日の演奏がスリランカにおける「初演」だそうです。


客席はほぼ満員。演奏の後、これまでになく拍手が長く続きました。演奏者の必死な姿が少しは客席に通じたかもしれません。今日始めてSOSを聞いた人も多くいたともいます。音楽ファンが少しでも増えてくれるといいなと思いました。「MUSHIAKE」さんのお友達の日本人の方が多く聞きに来てくれました。




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