ゼロの視点
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2007年11月04日(日) 奈良井宿

 11時スタートで、一路、木曽の奈良井宿へ。漆器コレクターなES嬢は、ちょくちょくここに足を運んでいるそうで、彼女からこの場所の噂をよく聞いていた。で、いつか行ってみたいと思っていたところ、今回せっかくだから、河口湖から奈良井宿まで日帰りドライブかねて行ってみよ〜っ、ということになった。

 昨日は、都内から河口湖まで運転してきてくれたKH嬢だったが、どうもあまり運転が好きでもなさそうな気がして、《運転しましょうか?》と、私が申し出ると、満面の笑みでKH嬢がクルマのキーを、速攻でくれたっ(爆)。そっか、本当にそんなに運転が好きじゃないのね・・・、ふふふ。

 ちょっと前に買い換えたばかりの新車というのを運転させてもらったのだが、ハンドルは軽いし、アクセルを踏んだ気もしないのに、スピードがアップしたり、“これで本当に運転しているのぉ ?!?!?!”という感じで、最初のうちはある意味でとっても不思議だったが、だんだん走ってくるうちに、それなりにこのクルマで遊べるようになってきて、わたしゃおおいに満足♪

 すぐ昔のクセで、新車インプレッションやりたくなってしまうのだが、ま、それはご愛嬌。とはいえ、限られた滞在日数で日本にいる身分、違反で捕まることだけは避けなければならないゆえに、スピード配分には十分注意せざるを得ない。

 違反で捕まったら、いつ警察に呼び出し食らうか検討もつかないし、その上、研修と称して再教育なんていうことになったら、帰りの航空券も変更割り増しになるし、それでも間に合わないことになりかねないのだ・・・。だからこそ、どんなにいいクルマを与えられようとも、単独でぶっ飛ばす・・・、ということはできないし、しない・・、というのが信条になってきている。

 それでも、ひたすらちんたら走っているのも嫌なので、ペースメーカーになりそうなクルマを物色する。そして、目星をつけたクルマに、適度な車間距離を保ったまま、どこまでもくっついていく《コバンザメ走法》をやる。そして、いざ、大幅にスピードをオーバーしても、捕まるのは前方のクルマで、私ではないから、そりゃもう、すごい安心♪。実際に、これをやっていて、何度も目の前のクルマが捕まっているのを目の当たりにしているし・・・・。

 私にしても、これが一種のクルマ見極めゲームになっていて、ロングドライブで退屈しないひとつの手段にもなっている。当たるも八卦、当たらぬも八卦といったところか・・・?!?!?。

 それにしても、意外に走ってようやく到着した奈良井宿。河口湖畔とはまた違った、天気はものすごくいいが、山奥特有の身体に染み入る寒さが、私達を待ち受けていた。が、それにもめげず、4人で散策。ES嬢らがおすすめの蕎麦屋でランチしたあと、漆器をみたり、寺を散策したり、日がな一日そこで過ごした。

 そして日没と共に、帰路につく。高速でまた、私が自分のゲームに熱中しながら運転していてたときのこと・・・。突如、車の中があまりの静寂につつまれているのに気がついて、何気にスピードを落とし、バックミラー越し&横目で3人の同乗者をチェックすると、皆それぞれが、思うままのスタイルで、深〜い眠りについている最中だった(笑)。

 それでも、御坂トンネルあたりで渋滞に巻き込まれると、ぼちぼちと同乗者らが起きはじめてきた。そして、夫が、皆に《すみません、が、聞きたい・・っ !!!》と、またまた訳のわからない日本語を投げかけてきた・・・(汗)。
で、人のいい私達日本人は、一生懸命夫のつたない日本語に耳を傾けるが、よくわからない。

 すみません・・・、と、日本人のように言うのはいいが、じゃ、一体何を君は聞きたいのか?、というのが日本人側としての疑問。が、夫としては、何を・・という“目的語”をハッキリいったつもりのようで・・・、さっぱりこちらにはわからない。

 で、何度か夫にリピートさせているうちに、ふと気づいてしまった・・・・。夫はすみませんと、こっちに遠慮しているわけじゃなくて、『しゃみせんとすみません』を間違えているだけだ・・・、ということを・・・(汗)。夫としたら、《しゃみせん、が、聞きたい・・・っ》と、言っていたつもりらしかった。

 で、皆であきれながら、夫のリクエストに答え、小唄や様々な三味線のCDを聴きながら、渋滞を凌いだ。それにしても、こういった音楽を聴きながら運転したのは始めてなことに、気づく(笑)。いや、決して悪いもんじゃないし、クルマの中で聞くからこそ、小唄の歌詞がまたよく耳に入ってきて面白いっ。

 ようやく家に到着して、KH嬢の極上手料理を堪能させてもらった後、就寝。いやあ、やっぱり自分ですべてを決めなければいけなかったこの間までの旅行と違って、皆時には対等、時には甘やかしてもらえる旅は、なんと素晴らしいことか・・・・。感謝、感謝。


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