ゼロの視点
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本日の昼すぎは、わが実家に、母の妹N叔母とその夫M氏、そしてその次女であるM嬢、プラスもう一人の母の末妹F叔母がやってきた。
全員が到着した瞬間、そりゃあうるさいほど全員が喋る。フランス人か?、という感じ。そして、ちょっと離れた所にN叔母の夫M氏がポツンといる。これが女系家族の王道なんだろうか・・・・・?(汗)。
思い起こせば、母を含む姉妹らが育った都内某所の実家(現在はF叔母とその家族が在住)に皆が集うと、当時元気だった祖母と三姉妹(母とその姉妹)が祖母の部屋に集合してしまい、子供だの、夫だのが放置されているようにみえることがしばしば。
仲がいいのか悪いのか、傍目にはわからなかったし、今でもわからないが、とにかく気がつけば4人でよく固まってたなぁ・・・、と思うことしきり。
既婚者になった今、配偶者の実家に行って、ここまで極端に自分達だけで平気で固まる人たちというのに、いささか“?”と感じることもあることは確かだが・・・・、当時はそんなもんだと疑問すら思っていなかった私。
当時、一番自分勝手だった私の父は、そこへ行かないという選択を早々を選ぶ。そして、N叔母の夫M氏は我が父ほど人でなしでないので、一緒にやってきていた。そこに、F叔母の夫S氏は、選択の余地なくやってくる自分の妻の姉妹らとその子供達(ほぼ同世代)にやすらぎの空間を乗っ取られ・・・・。
気がつけば、居間にいるのはN叔母の夫M氏と、F叔母の夫S氏。適当な時間をテレビの前ですごし、きがつけばS氏はフラッと外へ出て行く。でも、そんなのお構いなしに一部屋に固まって笑ったり、喧嘩している祖母とその三姉妹。
今思うと、なかなかスペシャルな光景だったような気がしてならない・・・・(汗)。
が、しかし、女系家族とはいえ、この三姉妹には、彼女達なりの“夫をたてろ”というスタイルがある。また、結婚したなら多少の事は目をつむり、離婚なぞ決して考えるな、という考えが根強い。
思えば、そういった考えは祖母から来ているのだと思う。本当に祖母は色々な意味で強かった。で、ちょっとちゃらんぽらんな夫(祖父)がいて・・・・。もともと祖父が酒好きだったのか、それともこれほどまでに女性が集結した家に、素面じゃ帰ることができなかったのか、それは今となってはよくわからない。
とはいえ、この三姉妹の各配偶者には、続柄で長男というのはいても、本当に一番初めに生まれた長男というのは存在しない。必ず上に姉がいたりしている。オトコばかりの長男という長男らとは、やはり違いがあるように思われて仕方がない。
それだけ、生まれた時から少なからず“女性という生き物”の現実を知っていた人だけが、彼女らの配偶者になっているような気が・・・・。
N叔母一行は、早めに退散していった。で、残ったのはF叔母。
F叔母をクルマで最寄り駅まで送ろう思っていたゆえ、アルコールは我慢して手をつけなかった私だったが、“どうせ、ビール飲みたいんでしょ、だったら、さっさと飲んじゃいなさいっ!!”と渇をいれられ、そそくさと買いに出て、夕方からF叔母と酒盛り。あーあっ、結局飲んじゃったぜ・・・。
コロコロと話題が変わる中、ひょんなことから男性一般像の話になっていった。で、私が“オトコと言うのは頼りになるか否か?!?!”という話題をふっていくと、その瞬間、母とF叔母が物凄い勢いで声を揃えて、
「頼りにならないからオトコなんだっ!!」
「そんなのあたりまえでしょっ!!」
と言われてしまい、もちろんそんなの承知とはいえ、ここまでの勢いで母と叔母に言われるという状況に、腰が引ける私(汗)。すごい迫力。これが一番。
とはいえ、すぐさま引っ込みたくない私は、F叔母に質問してみる。
私「でも、おばさんだって色々あったでしょう?!?!?!」
叔母「あったりまえじゃないのっ!!」
私「そういう時どうしてたの?。」
叔母「夫婦なんてのは、いちいちつまらないこと気にしてたら成り立たないのよっ!!」
私「で、実際におばさんはどうしてたの?。」
叔母「そういう時は、フトンかぶって寝りゃあいいのっ!!」
私「・・・・・・・・・・・・・」
スゴイ人生哲学だと思った。当たり前とはいえ、なんとういう表現の仕方だろうっ!!。力技か?!?!?!。ここに、三姉妹の結婚観が集結されているようにさへ思えた。
横で、我が母が激しくうなずいている・・・・。
この人たちは、今まで何度フトンかぶったんだろうと思わず質問したくなったが、このメンツだと、ただただ私がやられるだけなので、やめておいた(汗)。
こ・わ・ひ。
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