ゼロの視点
DiaryINDEXpastwill


2004年06月07日(月) 告知

 本日は、かかりつけの大病院・脳外科医から用意してもらった母の脳の断面図および、意見書を持って、とある近所の医院へ。

 これらの書類を持って、どこの病院を選ぼうかと迷っている時に、救いの手が入った。それは、小学校からの親友M嬢の母だった。彼女は、地域の高齢者医療のケースワーカーをしているので、この問題には非常に詳しい。先週、M嬢にさりげなくこのことを頼んでおいたら、彼女の母が気を利かせて色々と考えておいてくれた模様。ありがたいことだ。

 彼女曰く、今後のことも考えて、大病院ではなく、自宅から出来るだけ近いところにかかりつけの医者を見つけておいたほうがいいとのこと。これには、まったく同感だ。それプラス、高齢者に強く、介護保険申請などにも積極的に動いてくれる医者が欲しかったのだが、この紹介された医者はまさにうってつけ、とのことだった。

 精神科を探していたのだが、この医者は精神科医ではなく、専門は神経内科医。こちらが求めるものとはちと違うが、それでも評判と自治体に強いことでいえば、押さえておいても悪くない医者と判断して、さっそくM嬢の母に話を進めておいてもらった、というわけだ。

 
 さて、医院につくと、さすがM嬢の母君のおかげか、何も説明しなくともさっさとことが進む。母の順番になり、二人で診察室に入る。T医者は書類などにざっと目を通し、簡単に母の手足の動きをテスト。動きには問題がないとのこと。

 また、脳自体にも問題がないとのこと。


 が・・・・・T医者は、「アルツハイマーの疑いあり」と述べる・・・・・・・。


 一瞬、固まる私だったが、色々と質問。母を知るものとしての状況などを話してみる。確かに、アルツハイマーの初期には、鬱的になったりという症状がある。なので、とりあえず最初は抗鬱剤を処方して、その経過を見たうえで、判断してみようということになった。

 で、ある程度判断できるようになっても、相変わらず物忘れなどが酷かった場合には、間違いなくアルツハイマーということになりそうだ。またそうなったら、アリセプトという薬の処方が開始されることになった。

 
 脳血管性痴呆の疑いだとか、鬱病、そして今度はアルツハイマーなどといわれ、はっきりいって、私はその情報に混乱している最中だ。が、もう診断ばかりに追われること自体、あまり意味を成さないと思ったので、この日を境に、母のサポートをもっと真剣に考えることに決めた。

 ま、どんな病名にしろ、母の状態がヤバイのに変わりはない。が、私は一緒に住めない。また、今の時点で一緒に住んでしまって、何もかも私がやってしまい、彼女が依存的になってしまったら、精神的には落ち着くものの、自立能力がどんどん失われていくに違いない。

 なので、この自治体対策に強いT医師に、これから介護保険の申請をしようと思うと話すと、その場で医師会に属するケアマネージャーを紹介してくれた。彼女を通して、介護保険の申請および、以後の介護プランを練っていけばいいように、すべてお膳立てしてもらえたのは、なんとも嬉しいことだ。


 医院を出て、母と喫茶店による。二人でコーヒー飲みながら談笑。まだ全然普通に会話ができる母。が、これが数年後にできなくなるのか?!?!、と思うとなんともいえない気持ちになってくる。

 昨日、ペットショップにいて、どうも犬を購入する気にならなかったのは、これだったのか?、とも思う。ということで、とりあえず犬購入作戦はひとまず棚上げ。まずは、介護保険をゲットすることが第一の目標になった。

 医師に、アルツハイマーの可能性ありと告知された母は何を思っているのだろうか?。

 

 

 


Zero |BBSHomePage

My追加