ゼロの視点
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2004年05月04日(火) 天気を見方にする

 本日のLa Bauleは雨。おまけに風も強く、窓から見える樹木が、まるでダンスでもしているかのように激しく動いている。

 家には、ヒトケが戻り、おまけに昨日からヒーターをガンガン使ったおかげで、いくらか温もりというものが戻ってきているように感じられるのが救い。

 そんなわけで、またまた本日も気がついたらヒーターの前で、2人でひたすら読書。時おり、つけっぱなしにしてあるテレビを、意味もなく見入ったりすることも多々あり。

 さすがに夕方近くになって、そろそろ動こうか・・・、ということになり、出かける準備をしはじめると、サッと天候がよくなる。おおっ。

 そういえば、ここずうっとこんな奇妙なことに見舞われている。5月1日の一族集会の時も、移動する時は雨にあわなかった。そして会場に入ると激しい雨。散歩しようと外に出ると、晴れる・・・。

 その翌日は、“死の気配”のする作家JPBの家を後にクルマを発車させ、一路La Bauleへ進路をとると、突然の激しい雨。ワイパーをフルに活動させないと前が見えないほどだった。そして、久しぶりにたくさん働かされてしまったワイパーが息切れするように、壊れた。

 幸い壊れたワイパーは助手席側だったので、運転には支障がないので、そのまま進む。30分もすると、今度は壊れたはずのワイパーが再び動きだした。が、今度は壊れたはずのワイパーが、運転席側のソレを邪魔するような奇妙な動き。

 2人で“なんか変だよねェ・・”と顔を見合わせるものの、ま、動くのだし、いいか・・・、という感じで、激しい雨の中を進む。

 そして、その15分後。とうとう助手席側のワイパーが運転席側のソレをブロックさせてしまい、両方ともアウトになってしまったっ!!。前が全然見えない・・・・、ひえーーーっ。

 慌てて高速道路の側道にクルマを止め、しばし呆然。さて、どうするか・・・?!?!?!。雨に打たれながら、ワイパーの点検&俄か修理などをする。

 するとどうだろう、突然太陽が差し込んできたのだ。そして、みるみるうちに雨があがり、快晴になってしまった。ああ、助かった。ブルターニュの空は、女性のようなもので、いつ突然また変わるかわからないのだが、恐る恐るルートに戻ってみたが、結局別荘に到着するまで、一度もワイパーを使わずに済んだ。


 というわけで、本日も出かける準備をしはじめると晴れになり、気分よくそのまま、La Bauleから小一時間のQuillyという小さな村に住む、夫の従弟Cの家へ行く。ここで従弟と書いたが、正式には、夫の父方の従妹の息子だ。彼は40歳。その妻Bは30歳になったばかりだが、すでに3人も子供がいる。

 5月1日の一族集会にて、私がBと意気投合したこともあり、こうしてありがたくも招いてくれた、というわけだ。2年前からC&B夫妻は、あえて村暮らしを選び、現代風ヒッピーのような生活をしている。

 もともとブルターニュ民族歌謡の歌手でもあったCは、仕事を終えたあと、村で隣人らをまじえて、ギター片手に歌ったり、という生活を送っている。マルセイユ生まれの妻Bは、最初村暮らしに抵抗はあったものの、今ではすっかり気に入っている、とのことだった。

 私にできるか?、と問われたら、否・・・・。やっぱり、どうしてもできん。夫は日曜大工得意じゃないし、私も全然そんなことやりたくない。いくら自然と動物がいようと、バカンスの間の体験だけで充分、というへタレな性格ゆえ。鍵ひとつで外出できるアパルトマンの生活と、あとは縦横無尽に走るメトロとバスでどこにでも出かけられる生活は、今のところやめられない。

 それに、コミューンのような組織自体が私にはとっても難しい。いつか気が狂う自分を想像して、思わず笑い出してしまったほど。

 夜は、4人で一族の噂話などで午前2時過ぎまで盛り上がった。ああ、酒のみすぎで、アタマがグラグラする・・・。

 


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