ゼロの視点
DiaryINDEXpastwill


2004年03月25日(木) 初体験

 午後から、M嬢宅へ。

 絵に描いたような、主婦達の昼下がりのお茶会。と、いいつつ、私とYK嬢はワイン持参。どうもお茶だけだと・・・・・、以下自粛。


 茶だけして、本当は早く退散するはずだった。が、気がつくと、話がどんどん盛り上がっていく。おまけに日が長くなってきたのか、時間の感覚も鈍くなっているみんな・・。

 すでに午後8時になろうとしていた。さすがに遅くなったので、この時点で2人の妻連中は、家に戻っていった。

 が・・・・。


Y嬢は、たまたま夫が家で子供の面倒をみてるので居残り可能な状況。

で、私は、たまたま夫が家に戻るのが遅い日なので、居残り可能な状況。

 

 そんな私たちに、あるじのM嬢は、“家でご飯でも食べていく?”等と魅惑的な誘いをかけてきてくれた。“え、でも・・”“お邪魔しちゃ悪いし”等といいつつ、M嬢がもうすぐ帰宅するであろう彼女の夫との晩御飯用に作っている、カレーの匂いに激しく食欲が刺激される。

 そんなわけで結局、図々しくM嬢の“夫婦団欒”時間にお邪魔してしまった・・(汗)。

 夕食の用意が終わった頃、M嬢の夫F氏が仕事から戻ってきた。我が家に戻って、自分の妻以外に2人の日本人がいて、ちょっとビックリしていたような気がする。

 と同時に、なんかいつにもなく妙な緊張感を覚える私・・。なんでかな?、と思いつつ・・・・、M嬢の料理に舌鼓を打つ。普段は標準語のM嬢だが、夫の帰宅と同時に、2人で完全に関西弁になる。その姿は夫婦漫才のようで、非常に楽しい。日本語だけの食卓というのは、なかなか味わいがある。

 すっかり、楽しんで家に戻るメトロの中、ふととあることに気づいた。

 日日夫婦が揃っているお宅で、一緒に食事をさせてもらったということは、私のパリ生活ではじめてのことだった。なーるほど、だからなんかちょっと緊張したのだ、私・・・・。初体験っ!!!!。

 M嬢にとって、はじめてビズ体験をしたのがうちの夫だったのだが、今度はM嬢の夫F氏のおかげで、私も初体験できたということになる。メルシーー。


 メトロの中でも、友人YK嬢から借りた日本語の本を没頭して読みつづけ、本日は午後から、本当にナマの日本語の世界にどっぷり。そしてしばらくすると、夫が戻ってきた。

 夫は、本日あったことを喋る喋る・・・。しかもたくさんのジェスチャーつき。たった一人帰ってきただけなのに、10人くらい人を連れてきたような感じで賑やかといえば聞こえがいいが、ま、要するにウルサイ。

 あ、この人、日本人じゃないな、とあらためて思い、フランス社会に引き戻されたゼロでございました。


Zero |BBSHomePage

My追加