ゼロの視点
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2004年03月15日(月) フランス西部旅行パート10

 私たちしかいない、ホテルの食堂で朝食。こういう一人占め感覚は、けっこう好きだ。

 ホテルをチェックアウトした後、海岸沿いをドライブ。あいにくの小雨だったのでクルマから降りず。夏になったら、人で溢れかえるだろう場所で、ほとんど誰ともすれ違わず。

 本日の予定は、ただ一路、レンヌに住む姑の家に戻るだけ。ああ、旅も終わりに近い。

 今回の旅行は、本当に食べ過ぎたので、本日はレストランを探す気にもならない。ただ、パンを購入して、美味しい手づくりパテでものせて食べたいだけ。

 クルマを走らせながら、おいしいシャルキュトリー屋をみつけることがいつのまにか我が夫婦の使命になった。


 が・・・・、見つからん・・・・・。

 または、見つけても、閉まっている・・・・。


 もう、パテを食べるつもりになっている私たちゆえ、どんどんと飢餓感がつのってくる。ヤリたくて、ヤリたくてしょうがない男性が、結局誰ともできなかった時というのはこういう感じになるのだろうか・、とふと思う。

 欲望というのは、スゴイものだと、我ながら関心。

 スーパーを見つけても、それは無視。私たちはそこでしか味わえないパテが食べたいのだっ!!。



 しかし、レンヌまで1時間もかからないところで、私たちはとうとうギブアップ、大型スーパーに飛び込んでしまった。食べきれるかどうかわからないほど大量に数種類のパテを購入して、スーパーの駐車場に停めたクルマの中でそれにむしゃぶりつく。

 うまい・・・・・。


 とにかく、目的は遂げたので、観念したように姑のところへ戻っていく。到着は午後4時過ぎだった。

 息子夫婦とランチしようと、姑が待っていたことが発覚。夫がばつの悪そうな顔で、母親の前に立っている。彼がばつの悪そうな顔をすればするだけ、母はもっと不機嫌になってくる。ああ、悪循環。

 ご機嫌取りもかねて、姑が作ったランチのほんの一部を食べる夫。私もちょっと食べるふり。ま、ワインは飲んだフリじゃなくて、思いっきり飲んだのだが・・・。

 明日パリに戻ることだし、親子水入らずに・・・、と非常にていのよいことを理由に、姑宅を脱走。レンヌ在住のS嬢と市役所前で待ち合わせ、そのあとカフェへ。一通りはなして、少し小腹がへってきたところで、S嬢とレストランへ移動。

 そのあとS嬢宅へお邪魔し、たくさんの日本食までもらってしまった!。嬉しいっ。帰りは彼女にクルマで姑宅に送ってもらい、至れり尽せり。ああ、こんなにレンヌが楽しいとは思わなかったよ、S嬢(笑)。


 姑宅に戻ると、姑も夫も床についた後だった。なるべく音をたてないよう、暗闇の中抜き足差し足で家の中を歩いている私。まるで泥棒みたいだな・・・、と思いつつ・・・、寝る支度。

 ああ、旅がほとんど終わってしまった・・・。


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