2002年04月13日(土) |
夢(注:大変暗いですしグロ系ですので苦手な方はご注意を) |
夢を見た。 寝る前に暗い話を読んだ所為か夢は赤くて黒くて灰色だった。 起きた時、暖かな布団の中にいたのにもかかわらず手足の先は冷たかった。 なのにひどく暑かった。 暑くて、寒かった。
研究所でたくさんのデータ映像を見ていた。 一人目は、笑いながら白い廊下を歩いていた。 笑いながら、何度も往復して。 歩くその度にその身体からずるずると皮が剥がれ血を滴らせながら落ちる。 白いはずの廊下は床だけが赤くて黒かった。 声を上げ笑いながら、歩いた。 映像に音は付いていない筈なのに音が聞こえた。 びちゃ、ぐちゃ 笑い声 自分から落ちる皮を肉を踏みつけて ただただ歩いた。
二人目は、狭い部屋の中で壁にもたれてけたたましく笑い声を上げていた。 ひたすら笑い続けていた。 その部屋も、白かった。 首が、ごとんと音を立てて落ちた。 なのに笑い声は続いていた。 座り込んで投げ出している足で自分のオチタ頭を蹴った。 画面からフレームアウトして、そして。 哄笑。
三人目は、玄関に向かって歩いていた。 そこには2人の男が警備として立っていた。 一人が気付いて、声をかけるが聞こえないのか出て行こうとする。 男が肩を掴んで引きとめようとして。 ゆっくりと、振り向いて。 肩を掴んでいる腕を取って。 悲鳴 落ちる腕。 白い壁に、床に、もう一人の男に。 赤い色がとんで。 そしてまた、哄笑。
映像を止めて、部屋から出る。 己の身体から皮を、肉を落としながら笑い歩く一人目の横を通り過ぎる。 ぐじゅりと足元でぬめった感触がした。 笑い声が響く部屋をのぞく。 首の無いからだが壁際に転がっている。 笑い声は扉のすぐ傍。 玄関に向かう。 白い壁が赤く彩られて。
白くなんか無い。 どこもかしこも黒くて灰色で。 そして赤。
そんな夢を見た。 赤くて黒い夢。 赤くて黒くて灰色で。 音の無い夢。
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