ハニワ在ル...はにわーる

 

 

変声さんいらっしゃい。 - 2011年07月26日(火)

というわけで、
明和電機「ストレンジボイス〜奇妙な声の実験〜」
を観に、よしもとプリンスシアター@品川へ参る。


ロビーには、カンロが音大と共同開発したという
「ボイスのど飴」のサンプルが。
さすが吉本、ここでメーカーを絡めるとは抜け目ないなー。



さて、開演と同時に現れたのはなんとサバオ!
確かに社長の「ストレンジボイス」だわなぁ(裏声とも言う)。

とりあえず1曲歌うと、そこからはいわゆる企業の製品発表会的なノリになだれ込む。
スライドショーで、本日のコンセプトからの出演者紹介。

歌手の肉声、メカ(ハードウェア)で合成する声、デジタル(ソフトウェア)で合成する声、メカやデジタルを再現する肉声……
それぞれを代表するのが本日のゲストの面々、ということらしい。

言うても、次に登場したのは明和電機プロデュースのアイドルユニット、NUTだったわけですが。

ま、初音ミクはじめVOCALOIDに対応する=アイドルってことでよいのでしょう。

中の人たちもフツーにカワイかったわけですが、
なんせ衣装(超ミニの明和電機ワンピ+ヘッドホン)と
色違いのオタマトーンジャンボがカワイくてホクホク。

あ、あとちゃーんとルミカライトを振って踊っている
ヲタの人々がいたのも印象的でした。

さて、続いて登場したのはYAMAHAの中の人と有名ボカロP(VOCALOIDで曲を作る人)の小林オニキスさん、キャプテンミライさん。

なんせ本人たちが歌ったり演奏したりするわけでもなく、
PCから動画を流したりやっぱりパワポのスライドを使って
VOCALOIDの技術説明をしたりするもんだから、
いよいよ見慣れた「新製品発表イベント」のようなノリに。

まぁ、これはワシにVOCALOID(そして楽器メーカーの製品イベント)の
予備知識があったから余計そう思ったのかもなー。
ちなみに、はじめて観た人は、
あれでVOCALOIDがどんなもんかわかったんだろうか。

小林オニキスさんが発売前のVOCALOID 3(VY1)で作った
「サイハテ」も流れた。
VY1とミクって聴き分けにくい。

キャプテンミライさんの新曲「スリーディーロック」は
レトロフューチャーなテクノポップ。
いやー、OVER30キラーのカッコよさ!

一応「植木等のボーカロイド」も登場したのだけど、
初出とほぼおなじ流れで、特に目新しいこともなく。
ま、発表されたばっかりだしな。


フォルマント兄弟の「NEO都都逸」も圧巻。

「兄弟式日本語鍵盤音素変換標準規格」(母音と子音の組み合わせを鍵盤で演奏して発声させるという凄いプログラムの規格)を基に、
五線譜に都都逸の節やコブシを記録して演奏するという。

滑舌はともかく、雰囲気はちゃんと出てたからなー。
鍵盤での演奏も相当難しそうです。


ワシにとってはここまでが本番みたいなもんだったけど、
普通のライブっぽさを楽しみに来た人には
AFRAのステージが救いだったかもしれないなー。

フジロック以来でしたけど、やっぱり凄い。
アウェイ気味なのにちゃんと盛り上げてたし。


最後に「メリーさんの羊」をセッションしたのだけど
そのカオスっぷりったらなかった。
しかしこのメンバーが並ぶ画ヅラってなかなか観られないよなー。
それだけでも貴重だったかも。



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