代筆いたします。 - 2011年05月26日(木) 最近朝はなんとなくNHKで 「おはよう日本」→朝ドラ「おひさま」→「あさイチ!」を 出勤の頃合いまで流し観たりしている。 で、「おひさま」に登場する、主人公の親友の1人、イクコ。 故郷の安曇野を出た彼女が、「東京で雑誌記者をしている」と偽りつつ 実は……というくだり。 そう、実はイクコは街角の「手紙代筆屋」で日銭を稼いでいた。 ここまで観てワシなんかは「ほんの数十年前なのに、 それほど識字率が低かったのかしら?」と間抜けな疑問を抱いたわけだが。 もちろんそんなわけはないので。 赤ちゃんを背負い、戦地の夫への慰問状を頼みにきた女性。 「『生きて帰ってきて』とは書けないのですよね……」と泣く彼女に、 イクコは「初めて逢い引きした場所はどこですか?」と訊いた。 そして、「上野へ桜を見に行った」と答えた女性のために 『上野の桜は今年も素敵でした。来年は一緒に見ましょう』 という文面を考え出すのだ。 なるほど、このための「代筆屋」だったのである。 何気ないシーンだが、まぁ代筆屋のような仕事をしている ワシの身にはグッとくるもんがあった。 まさに「誰かの伝えたいことを察して 伝わりやすいように書く」仕事がほとんどだもの。 この先どんな仕事ができるかわからないこの稼業だけども。 いつどんな仕事であっても、送り手と受け手をなにより思いやる こんな心構えでい続けたいものだ。うん。 -
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