ハニワ在ル...はにわーる

 

 

自宅でライヴの人 - 2003年11月03日(月)

3連休唯一、終日家にいる今日。

犬神サーカス団の『最後のアイドル』に
ついてきたライヴDVDと、
もの凄い迷いに迷ったうえ購入した
カリガリのラストライヴDVD『休』を観る。

犬神、曲にもセリフが登場したりするけど
結構芝居がかっててなかなかオモシロイ。

ロック・オペラとかじゃなくて、芝居なのね。
それもマジ猟奇な芝居とコントが行き来するような(笑

一度は生で見てみたいものである〜。
っていうか、凶子さんに向かって
両手で作った凶の字を差し上げてみたい(笑



さて、カリガリだ(笑
このDVDに収められた野音解散ライヴ、
マシンガンズの解散が決まらなければ
観にいってたな十中八九(苦笑

知るのが、さらに注目するのが遅すぎたんである。
インディーズの音源は持ってないけど(汗
『第7実験室』と『8』はなにげにかなり聴いている。

何処が此れ、というのではないけど、
メンバーのキャラとかなんとかでなく、
確実に音楽や表現としてのヴィジュアル、
ステージングに惹かれていたのだ。

まぁ、3月に最初で最後のライヴを観てからは
あまりにキュートな青さんの魅力にもぐるんぐるんだったのだが(汗




観て、思う。


もったいねー。


サブカルの文脈で語る歌謡曲だったり。
ニューウェーブを歌うビートロックだったり。
トリみたいな派手な衣装のドラァグクィーンが
テレキャスで奏でる素朴なギターだったり。

融合なんてもんじゃなく、それぞれ
譲らずに刺し違えるジャンルとジャンル。

でもそれで極上のPOPが生まれる。
この不思議、この愉快。

歌舞伎町の無分別ゴミとはよく言ったよ。
この雑多さが日本の、東京のそれだ。
でも、ここまで雑然としたまま
バンドがこのサイズに成長したって凄いことだよ。



いや、あらためて楽曲の魅力に感心しつつ。
映像を見れば、やっぱりバラバラなバンドの姿に
苦笑せざるを得なかったり。



動く姿を見るまでは
冷笑的なキャラだと思い込んでたけど、
一生懸命なステージングに音楽とファンへの愛を感じる
キュートでたまらない青さんとか。

アクションが微妙だなー、と思って
よく見るとそれはあまりにもキメ具合が
80'S〜90'Sのメタラーなせいだったりする
ワシ世代にはたまらないケンジロさんとか。

和み系のぼーっとしたキャラなのに
ドラムを叩いてる時はなんだか
妙に軽快な感じが心地よい感じの誠っつぁんとか。

この歌い方は氷室以外認めん!とか思ってたワシが、
それでもこれは好きかも、って考えを改めるくらい
もの凄く上手くて聴きやすい歌を歌うくせに
ひとりで異常に醒めまくりの秀仁とか。


そんなバラバラな4人がバラバラな曲々を
なぜか極上の演奏力で鳴らすんだろ?

このバンドのおもしろいところって、
曲の魅力にしてもライヴの魅力にしても、

共存し得ないほどにバラバラなメンバーが
偶然一緒にやっちゃってたってことが
すべての源だったのかなぁ。

もともと、あまり長くない運命だったのかもしれないね。


それでも、その最後の一閃に気付けたことに感謝するな。
解散はしません、と言い切った青さんだしね。
たぶんきっと、秀仁の歌ではもうカリガリを聴けないのが
寂しいところではあるけれども。
あの歌唱法他のヤツはマジ大嫌いなのに秀仁だけは好きなんだよ〜(涙



いつか帰ってくるなら。
それまで、いろんなところでいろんなものを
それこそ雑多に吸収してきてくれるなら。



こんな楽しみなバンドもないっす。



それまで、コレ観て待っとくか。




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