2004年09月21日(火)
『群れから離れっぱなしですか?』−桜島ライブ(24) text 桜島”オール”内藤
ホテルのロビーではありません。なんと、桜島フェリーの中の一部。 20日、グッズを抱えて、錦港湾を見下ろしながら、 ソファーに座ってアイスミルクティーを飲む僕らでした。
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M-13 くそったれの人生 −アルバム『昭和』(1989)−
メロウな『ファイティングポーズ』から一転、
「ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!」
ここ最近の剛のライブで、いつのまにか、 あたりまえのように聞かれるようになった掛け声が、 5曲目の『情熱』以来、 久しぶりに爆発しました。
『くそったれの人生』!
剛の歌に、自分の人生を投影して聴く人は多い。 僕も、剛の歌のここあそこに、 自分の姿を見つけては、 あるときは激を飛ばし、 あるときはいっしょに憤り、 あるときはいっしょに泣いてきたのです。
ほんとのことを言えば きっと楽になれるさ ほんとのことを言っちまえば きっと自由になれるさ
あんちくしょうをぶっ飛ばし とんずらしようか
だけど俺は この街を 根城に生きて行こうと決めた 六畳一間の 闇に紛れ
腐った空へ 夢を突き上げても 呼べど叫べど 答えなし
「なんだ、この歌、 まるでオレの歌じゃあないか!」
こう、心の中で快哉を叫ぶ人間が、 この桜島にいったい何百人いることでしょう。 ひょっとしたら何千人もいたりするかも。
くそったれ!とくすぶった魂が、 剛の歌に共振して、 ゴウゴウとうなりを上げているようだ。
群れから離れっぱなし ずっと離れっぱなし 遠回りの くそったれの人生! 千鳥足で いつもの路地をーっ!
剛の歌は誰のためにあるのかと言えば、 くそったれの人生を送っている者たちではないか? と思います。 毎日、毎晩、もがき苦しんで生きている、 誰にも見向きもされない人生を歩んでいる、 そういう、一般庶民のための歌だと。
僕もそういう一般庶民だから、 くそったれ!と思うことが多いから、 『くそったれの人生』が好きだ。
一番好きなアルバム『昭和』の、 オープニングナンバー! 昭和ツアー以来、ずっと演ってくれなかったけど、 2年前のバースデーライブ以来、 よく演ってくれるようになった。
剛が指示を出し、ギターの演奏がやんだ。 演奏がリズムだけになった。 僕らの叫ぶ
ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!
だけが、桜島にこだまする。 力強い叫び、くそったれの人生たちの叫び。
僕は叫びながら、 マフラータオルを空に向かって、 ぶんぶん振りまわしました。
剛、あんたも、 これだけ派手に成功しているのに、 くそったれの人生の匂いが抜けないね。
群れから離れっぱなし、 ずっと離れっぱなし、 派手に成功している分、 ずいぶん派手に浮いてるよ、 芸能界や音楽界から。
因果な人生だね。 でも、剛には僕らがいる。
くそったれの人生に、乾杯!
続く
<次回予告> 一瞬、何がなんだかわからなくなった・・・ このメロディがここで? そんなバカな! 誰もが予想しなかった、このタイミングでの代表曲の登場。
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<補足コーナー>
貴重な、桜島で徹夜した方からのお便り。 体験した人ならではの情報です。特別に拡大版で紹介します。
私達はA−4でした。 折角のA−4ブロック、努力すれば一番前で剛に会える! 妻の意見で徹夜する覚悟が固まりました。 以外にも溶岩グラウンドに並んでいる人は少なくて、 私達が着いた時点で、 Aブロックに並んでいるのは50人ほどでした。 このとき、全員がA−4でも確実に最前列はゲット! と確信しました。
午後2時、ようやく移動が始まりました。 誰も居ない溶岩道路を皆で歩くのは気持ちの良いものでしたよ。 そしていよいよ会場のゲートをくぐると 広大な会場に巨大なステージ。 そしてブロックには誰もいない! その「新品」とも云える会場をカメラに収めました。 誰もいない会場をA−4ブロックを目指して歩く。 その時、あの豪雨があったのです。
並んでいた溶岩第二グラウンドを出る時、 スタッフから説明がありました。 「この現在並んでいる順番で移動し、 会場に入ってからも歩いてブロックまで移動して下さい。 決して走って順番を狂わせる事の無いように」と。 じつは夜中にスタッフに言ったんですよ、 「皆が徹夜で並んでいるから、 この順番が狂うと並んでいる意味がなくなる。 子供も居るので走ったりしないような 会場入りの方法を考えてくれ」と。
そして当日にも並んでいる人達全員で 「割り込みも許すな」と固い決意で会場まで移動しました。 しかし、バカな奴が二人ほど居て 私の横を平気な顔して歩いていました。 私はどちらかと言うと「やんちゃ」な人間ですので・・・ 「おい兄ちゃん!割り込みか? 俺ら徹夜で並んでこの位置を歩いてんねん、 自分の位置に戻れや!」 と言うと周りの仲間も「そうだそうだ」と一斉に攻撃! これでは割り込んだ人も分が悪いと思ったのか 黙って下がって行きました。 37歳にもなって情けない気も致しますが、 誰かが言わなければ平然と割り込みされてしまう。 そうなればZEPPでの繰り返しになりますからね。 同じファン、誰もが近い位置で剛に会いたい。 その気持ちは十分理解できます。 ならば早くから並べば良いんです。 私達がそうしたように。
徹夜で並んだAブロックはこんな感じで会場入りしました。 入ってからも猛暑で疲れましたが、 剛の登場で飛んでしまいましたよ、そんな疲れ。 オール内藤さんが書いてたように 「自分の為のコンサート」でしたね。 生きていれば色々と苦労もあります。 私も様々な苦労をしてきました。 常に剛の歌声に励まされ乗り越えてきました。 そんな苦労を妻も知っていますので、 剛に掛かるお金については一切文句は言いません。 頭の下がる思いで一杯です。 世の中に長渕剛が存在していなければ、 今頃私は生きていないと思います。 剛に励まされ、妻に支えられ真っ直ぐに生きています。
(Yさんからいただいたメールを抜粋しています)
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