2004年09月04日(土)
『でっかい花火は見えましたか?』−桜島ライブ(10) text 桜島”オール”内藤
桜島のフェリー乗り場に飾ってあった花火。 意味不明だったのですが・・・オープニングでわかりました。
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突如、暗転!
待ちかねた瞬間!
沸き起こる歓声!
爆発する剛コール!
来た!来た!ついに来た! 開始時間から遅れること約30分。 2004年8月21日、午後9時25分!
ついに、来た!
もちろん総立ちのブロック内。 振り向くと、エネルギーのかたまりのような、 そら恐ろしい人の海。
ぞぞぞっと鳥肌。 スゴイ、こんなの初めてだ。
すると、 ステージの骨組みの向こうに、
ヒュルヒュルヒュル〜・・・ ドドーン!!
花火が上がりました!
ワーッと上がる大歓声。 次々と打ち上げられ、大輪の花を咲かせました。 なんだか、なごみました。 ガーッと筋肉に最大の力を込めて、 フッと抜いたような、そんな感じ。
「いやー、そういや、 今年の夏、桜島しか頭になくて、 花火大会行ってなかったなあ・・・」
「あー、俺も行ってない」
なんて、会話をしたりして、突如、のんびりした雰囲気に。
僕らは「オーッ!」とか、「今のでっかー!」とか、 一瞬、何しに来ているのかを忘れて、 まるでこの日の数日後に予定されていた、 錦港湾花火大会にいるかのような会話をかわしました。
しかし、僕らのブロックからだと、 ステージの鉄骨の向こう側に花火が見えましたが、 正面にスクリーンがあるA−6ブロックとか、 B−6ブロックとかは全然見えなかったのでは・・・? 一方、後ろの方のブロックだと坂の上になるので、 よーく花火が見えたのではないでしょうか。
こうして、予想だにしなかった、 納涼桜島大花火大会に見とれていた僕らでしたが、 これが・・・かなり長かった。 10分にはかろうじて達していないと思うけど、 それに近いくらい続いていました。 そうはいっても、全然、不満ではなく、むしろすごく嬉しい。 すごい花火だから、早く剛を出せとは言いません。 まだまだこれからオールナイトで、 朝まで剛と盛り上がるわけですから。
お金の話をするのもなんですが、 夏の野外ライブなんかでよく使われる花火は、 正直言って、それほど高い花火ではないのです。 もちろん高いは高いんですが、 花火大会で使われる花火と比べるとぜんぜん格が違う。 花火がメインじゃないから、それでいいのですが。
しかし、桜島ライブの花火は、 ぜんぜん、そういうライブ向けの花火ではありませんでした。 花火大会クラスの花火がドンドンと上がっていました。
普通、ライブでこのレベルの花火は、 経費面から考えてもありえない。 そこは、さすが、鹿児島県をあげてのイベント。 きっと地元のあたたかいご好意で実現したのでしょう。 実に贅沢な花火大会でした。 ああ、今年もいい夏だったなあ・・・
・・・って、一瞬、本気で、 そもそも何の見に来ているのかを、忘れてしまいそうでしたが、 これは、桜島ライブのオープニングの一部です。 花火がどうやら終わったのに気付き、 我に返った観客たちがまた叫び始めました。
「つ・・・ツーヨーシ!ツーヨーシ!」
僕らも、我にかえって叫ぶ。 すると・・・ バリバリバリーッ!という轟音と共に、 ステージの向こう側(海があります)から、 ヘリコプターがステージを越えて飛び込んできました。 驚いた!そして、またしても大歓声。
一瞬、
まさか、ヘリから剛が!
と大興奮したのですが、さすがにそれはない。 ヘリは上空を旋回しているだけで、 ほとんど、
単に驚かしただけのような形に(^_^;)。
なんだなんだ? ヘリからでもないし、 ステージ袖から普通に出てくる雰囲気もまったくない。 いったいどこから現れるのか・・・
すると、ステージの両側に添えられた 巨大スクリーンのロゴマークが消えて、 ハーレーダビッドソンのバイクが映し出された。
そして、
グラサンをかけた剛の姿が!
メーター振りきりの大、大、大歓声。 生中継している映像とは誰も思わないような、 作り込んだ映像であるにも構わず、 やっと見ることができた・・・ ようやく見ることができた・・・ ほんとうに会いたかった・・・ そして、 こんなところまで僕らを呼び寄せやがった・・・ なんとも人騒がせな張本人の姿を目にして、 沸きあがる興奮を抑えられませんでした。
「ツヨシーーッ!はよ、出てこんかーいっ!」
待ち切れなくなった観客が叫びました。
こんな声なぞどこ吹く風とばかりに、 ビデオ映像の中の剛は、 バイクにまたがり、エンジンをかける。 そしてバイクが桜島の道路を疾走する!
男はバイクに弱い、そして女も。 (僕はそうでもないんですが・・・) ハーレーのエンジン音を聞いただけで、 僕らの隣にいた男達はしびれるような表情。
「剛、かっこいいぞーっ!」
と歓声を飛ばしていました。
この流れだと、おそらく誰もが、 バイクに乗って剛が登場するのではないか? と期待するはず。僕も、確信しました。
お待ちかねで爆発しそうな7万5千人、 その気持ちをもてあそぶかのように、 じらすように続く、 桜島を疾走する剛のハーレー映像。 それも、やがて、終了。
そして、「Take It Easy」が流れる中、 なにやら後方からひときわ大きい歓声があがり、 A−5ブロックの観客たちがその方向に振り返る。 僕らもあわてて振り返り、 ゆるやかな傾斜の一番上、会場入り口付近、 朗々たる人の海の遥か遠く、 最後方ブロックであるKブロックの方に、 目を凝らしました。
そこははたして、 蜂の巣をつついたようにバタバタとざわめいて、 スポットライトを浴びていました。 あまりにも遠くて、 肉眼ではまったくどうなっているかわからない。
Kブロックの方向と、 ステージを交互にキョロキョロ見まわしていると、 スクリーンの画面に、
ハーレーにまたがった剛が映し出された。
剛を取り囲むガードを間に挟んで、 熱狂するJとKブロックの観客たちも、 その背後に映し出されている。
今度は、間違いなく、生映像!
花火から始まったオープニング、 場内が暗転したあの瞬間から、 すでに15分が経過していました。
続く
<次回予告> いよいよステージに上がった剛。 その胸中に去来したものは何か・・・ そして、大注目の一曲目は・・・ でっかい勇気の花の謎が解けた気がした。
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