2004年08月19日(木)
『新しい船の舵をとるのは誰ですか?』 text 桜島”オール”内藤
桜島の船着場にライブ前日まで掲げられていた巨大看板。
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◆2004年 桜島オールナイトライブ 直前◆
70年代、80年代、 オールナイトライブと言えば、 ある方の独壇場的雰囲気がありました。
吉田拓郎です。
もちろん僕は、年齢的にも、 そのライブに行った経験があるわけがないのですが、 彼がやった、3度に渡る伝説的オールナイトライブを、 ビデオで見たことがあります。
最初のつま恋で行ったオールナイトライブは、 特に壮絶。 当時の日本のライブ記録となった5万人が集まり、 『人間なんて』の熱狂の凄まじさは、 日本音楽史上に燦然と輝く名場面です。
回を重ねるごとにタフになっていって、 最後の『ワンラストナイトつま恋』では、 最後の曲まで余裕を持って歌っているように見えました。
そんな吉田拓郎も、もうオーバー50。 今は普通のコンサートツアーを、 年に一度10〜20ヶ所くらいやっています。
ところが、 ご存知の人は多いと思いますが、 拓郎は昨年ガンを患い、ツアーをキャンセルしました。 しかし、病気を克服し復活。 延期されていたツアーをやりとげました。 そして、今年、またツアーを始めたのですが、 8月3日、中野サンプラザの公演の途中で、 貧血を起こし、 ステージに倒れ込みました。
このニュースは、拓郎、ステージで倒れる! とのショッキングな見出しで報じられました。
突然ステージに座り込んだ拓郎は、 スタッフに抱えられてステージを降り、 約20分に渡り、ライブは中断。 ガンによる闘病の記憶覚めやらぬこともあって、 客席は騒然となったそうです。
そして、次の山梨公演を、 体調不良からキャンセル!
オールナイトライブの代名詞、 吉田拓郎も、いよいよ健康面が心配になってきてしまった。 不謹慎ながら、ニュースを見た僕は、 あと何回ツアーで見ることができるだろうか・・・ ということも考えてしまいました。
そして、まもなく、 我らが剛が、オールナイトライブに挑みます。
拓郎のオールナイトでは、常にゲストが多数出演していました。 拓郎のライブの途中に、彼らの演奏が入るので、 それなりに休むことは可能でした。 しかし、剛のライブには、今のところ、 ゲストが出演するというニュースはありません。 たった一人(+バンド)で、 8時間とも9時間とも言われている、 真夏のオールナイトライブを敢行することになりそうです。
それにしても、かつての王者、 拓郎が倒れたニュースがあった、その月に、 剛がオールナイトをやるというのは、
あまりにも象徴的すぎる。
一種、運命的なものを感じます。
とにかく、とにかく、ついに、 とうとう、明日、鹿児島へ向けて出発します。
今日も、剛のアルバムをたくさん聴きました。 『Captain of the Ship』を聴くと、 もう、血が騒いで仕方ありません。 ほんとうに、こんなに胸を躍らすイベントに、 参加できることは、この夏一番の幸せです。
間違いなく、 一生忘れられない夏になることでしょう。
予定では、この桜島ライブの詳細レポートを、 書き尽くすまで、たぶん10日間以上に渡って、 書きつづけることになると思います。
ライブに行った人は読むまでもないと思いますが、 残念ながら、今回行けなかった人、 それから、剛のファンではないけど、 このライブに興味がある、という人に、 ぜひ読んでいただきたいと思っています。
それでは、
夏の夜、朝まで、 めいっぱい楽しんできます!
ライブ後につづく
<次回予告 桜島ライブの満身レポート!>
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