だから猫が飼いたいのに・・

2008年04月13日(日) 論座5月号「教育格差の助長〜〜〜」

論座5月号「教育格差の助長」か「フェアな教育機会の提供」か
和田中 藤原和博校長インタビュー
「夜スペ」が照らし出す公教育の理想と現実

まず夜スペで最近のニュースなど
2008年3月24日21時09分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080324-OYT1T00561.htm
有料授業「夜スペシャル(夜スペ)」を巡り、区民49人が24日、
「校舎の目的外使用にあたる」として、区教委などに、
夜スペの実施の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。」
とあります。

「夜スペ」とはなんぞや?
以前から度々、メディアで見聞きしていたけど
公立学校で、進学塾が破格の料金で勉強を教えている〜ことくらいしかわかってなかった。

そして、目的外使用にあたるので差し止め〜のニュースが飛び込んできた。

さらにタイムリーにインタビュー記事を目にした。
現在発売中の雑誌なので、興味のある方は本屋さんへ・・

インタビューでは、「夜スペ」のメリットがよくわかりました。
今回の差し止め記事と世間の評判をなんとなく知っただけでは
わからなかった「夜スペ」前の「土曜日寺子屋」は成績の振るわない子の
為のサポートの時間だし、「英語アドベンチャーコース」という
英語の勉強をもっとがんばりたい子向けの時間もあったそうな。
最初から進学塾コースだけではなかったことがわかる。

そして現在の家庭環境について、貧富の差も学力の差もある、と書かれている。
就学援助、欠損家庭で半分になると杉並区のことが書いてあるけど
もっと増える区域もあるんでしょうし、そうでないところもあるでしょう。

家庭や周辺の環境もですが、そもそも学校・先生の環境も
決して公平とはいえないことは誰もが知ってるんじゃないでしょうか。

先生だって人間ですし、能力、人柄には絶対に差がある。
そして今は先生は本来の仕事以外に忙殺される事情も沢山ある。
たまたま処理能力にすぐれ、人格的にも申し分なく、教え方も上手な人が
担任になったらすごくラッキーで、そうでない先生にあたったら不運なのだ。
子どもたちに勉強を教え、部活の指導もして、事務的な仕事もこなす
どんなスーパーマンだろうと思うよ、学校の先生って・・
しかも今は尊敬もされないらしく、モンスターペアレンツに脅かされている。

教育は平等でなければならない、と立派なことを言うのは簡単だけど
そんなことが実現されたことって今まであったのかな。
個人の能力には最初から差があって当然なのに
同じやり方を上から押し付けても、差はうまらないんじゃないの?



藤原校長の発言で特に印象的だったのは、
先生の仕事の忙しさについて語ってる部分。
そして子どもたちのおかれている環境。
そして中学生には縦の関係だけでなく、横の関係や斜めの関係が大事だという話。

私もそれは以前から気になっていました。
核家族、少子化、同じような人たちとしか出会えない狭さ。
そんなところが、日常から逸脱、ちょっとした変化にも耐えられず
短絡的な事件に向かう種になってるんじゃないかと思うです。
すごい狭い狭い世界で生きてる。そこから抜け出せないし
落ちそうになったらもう終わりだと思う。

いろんな年齢、仕事、趣味、いろんな人が当たり前にいる環境を
もっと身近に感じられたら。

インタビューの終わりに、対談者のまとめがあります。
「夜スペ」の批判についても触れていて、確かに不安な部分もあるのですが
他の学校が「夜スペ」をしようと思ってもできないだろうとかね。
でも、考えるきっかけになって、ちょっとずつ今の学校や子どもたちの
おかれている環境が変わったらいいのにと思いました。
今のままで問題ない学校はいいけど、問題の学校があるから
毎日のように、新聞などをにぎわす事件があるのでしょうから。

岩波「世界」4月号には藤田英典さんの「夜スペ」何が問題かも載っています。
こちらもあわせて読んで、考える材料にしたいです

****
ちなみに、藤原校長が、フィンランドの教育は落ちこぼれを
つくらない教育と喧伝されていることについてのからくりが紹介されている。

フィンランドは1.5倍の先生が配置されている!
それに家庭の環境も全然違うと他の雑誌で見たしな。
テレビを見るにしてもバラエティとか見ないそうです。
親子でドキュメンタリーとか見て、討論しているとか
どっかの記事でみかけたんだけど(事実を確認したわけではないです)

やっぱり見出しとか数字だけで判断したら恐ろしいですね。
フィンランドの教育の現場だけとりあげて、いいもののように思ったら
危ないですよね。


たまたま検索でひかかった藤原校長のフィンランド報告
http://www.wadachu.info/data/report_from_Finland_0709.pdf

NECの教育プラザにもフィンランド教育事情がありました。
http://www.wadachu.info/data/report_from_Finland_0709.pdf

塾のコラムだけど、フィンランドのことについて触れています。
http://www.dokusho-club.com/book/200604.html

子どもを持つ親ではないですけど、
子どもたちが住みやすい、生き易い世の中になってほしいな〜と
常に思ってるので、大人として、こういう問題は無視できないですね。


「部活動は学外にプロが一杯いるんだからアマチュアの教師が指導するよりもプロに
任せたほうがいいんじゃないかと、でもそれは間違いで、学校の機能を分散していくと3割くらいの子は行くところがなくなる
家庭や地域社会がもっと機能していたら学校で全部かかえる必要はないが、約7割の子は帰宅しても「お帰りなさい」といってくれる人がいない。」
「ただでやったら続きません、子どもはさぼるし、親も面倒くさくなってしまう」




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