だから猫が飼いたいのに・・

2008年03月25日(火) 「赤と黒」

昨日、梅田ドラマシティへ星組「赤と黒」を見に行きました。
涼風真世さんが演じたのをずっと見たかったなーと心に残っていたので
演じる方は違うけど、やっと満足できた気がします。
舞台の感想はいろいろあるのですが

まず驚いたのは、自分の変化です。
私も年齢を重ねて、大人になったんだな〜と実感できました。
それは、中学の頃に「赤と黒」の原作を読みかけて
主人公・ジュリアン・ソレルに全く魅力を感じず
途中でやめてしまったと思うのですが
小説から舞台と媒体が違うので正確には違うかもしれませんが

でも、人物自体や物語は変わらないから、あえて言いますと
ジュリアンが魅力的に思えたのです。
恵まれない環境に満足せず、努力をして、ナポレオンに憧れた故に
彼を目標にして、でも自分の道を行く。
時には、若さゆえの浅慮や過信でおかしな行動に陥るのも
「がんばれ!」と応援したくなってしまいます。

紆余曲折あって、やっとこさ、これ以上はない成功を掴むかと思った時に
過去の出来事により、転落します。

若い頃なら、その結末もいやだったと思うのですが
今の私には、受け入れられます。
彼が最後にその境遇を受け入れたように。

原作も読んで見たいな〜と改めて思えました。

貞淑な夫人から恋に身を焦がす可愛い女になったレナール夫人と
エキセントリックな、社交界一の姫であるマチルドも
とても面白いと思えました。

最近、本当に年を取ることの良さを実感するのです。


 < これまで  目次  これから >


美功 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加