2007年12月28日(金) |
本「底辺女子高生」豊島ミホ |
2006年 出版社: 幻冬舎 (2006/08)
この本は現役大学生男子から薦められました。 普段から本の感想などを話している間柄なので その彼が珍しく薦めてくれたのがこの本なのです。 実際、薦められなかったら読まなかったと思うので感謝しています。 ありがとう〜ってここで書いてもね〜彼は知らないでしょうw
表紙からして掴みはOKだったのです。 なんだか、拗ねた野良猫みたいな女子高生がだらんとこちらを見ています。 中にも同様な可愛いのと適当なのの間くらいのイラストが豊富に。 なんと作者さんの手によるものなのです。 ご自身では謙遜していましたが、当然だけど、 内容にこれ以上はないくらいマッチしているし 状況・状態がとてもよく伝わってきます。
そして初っ端から一人称の話です。 「オラ」このオラは「オッス!オラ悟空」のオラじゃないとの説明からして私のツボでした。 体育がどうしていやなのか、とくにバレーボール・ソフトボールがいやな理由が私もよくわかる。 そして少女マンガ(天使なんかじゃないなど)に出てくる学祭もない、話とかもリアルで納得。 底辺女子高生の叫びは痛いほどわかりますよ。 高校生に、恋愛などを推奨過ぎていうのもね。 本当に、恋愛なんて出来る人なんて一握りの人たちなんですよ。 そしてその恋愛だって、むにゃむにゃ・・ここはボカしておきます。ハイ。
私も底辺女子高生の仲間です。でも彼女ほど頑張れなかった。 頑張るっておかしな表現だけど、家出したり、留年を覚悟したりと 自分が学校が嫌い!行きたくない!と思い、それを実行しているのが、 私にとってはなかなか出来ないことで、すごいがんばりだと思いました。 その頑張れる力があるからこそ、このような本が出せるのね〜と思いました。
私はどんなにイヤでも、とにかく、そこそこ学校へ行き、そこそこの成績を取り そこそこ適当にやり、とにかく卒業してしまおう、やりすごそう・・というタイプでした。 留年しても、転校しても、何しても学校がイヤだったので、 そんなイヤなところから永遠に逃げ出すためには卒業しかないと思っていたせいもあります。 でも、意志が弱いし、自信もないので、親の勧めに従って、短大までいって 余計な苦労をしていましたが、流石に短大ともなると、クラスで一致団結みたいな行事がないので イヤさ加減もかなり減っていましたが・・ そんな適当に生きている加減が今も、人生に反映されている気もします。
彼女の高校生活の闇部分はこの本で、光の部分があるそうなんでそれも読みたいと思いました。
底辺女子高生 (幻冬舎文庫)
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