蒲 松齢, 立間 祥介 (岩波少年文庫 (507)) 2000年
中国の古典ものはほとんど読んだことありませんでした。 でも以前から気になっていたのです。 そして今回、これを読んで本当に面白かったし、読みやすかったので 子どもの頃に読んでおけば・・と少し残念に思いました。
伝奇モノですし、仙人や導師、天女、幽鬼などが出てくるし 夢物語なのですが、それだけではなく今も昔も変わらない 人間の情が色濃く出ていし、親孝行、友情、愛情もあれば どんくさい人や強欲な人もいる。 これといって結末も無い話もあるのですが、そこがまたいいのです。
印象に残ったのは、やはり幽鬼と結婚する話、 人を取り殺す幽鬼をものともせず、味方につける話や 羅刹の国では美醜が逆転していたり 寅の償いや、運命に翻弄される兄弟の話などユニークでした。
でもこれらの話は、私の小さい頃に見ていたアニメや漫画にも生かされてたみたいで 天界に上って桃の実を取りにいく少年がばらばらになって落ちてくる話は 「サスケ」というアニメでもそういうエピソードがあったような。 美しい少女を操って、人間をおびき寄せる幽鬼話は「妖怪人間」にもあったな。 ほかにも全く同じでないけれど、知ってるような話がありました。
面白いものは、こうしていろんなところから入ってくるのでしょう。
蒲 松齢, 立間 祥介 / 岩波書店(2000/06) Amazonランキング:66026位 Amazonおすすめ度:
|