2007年04月30日(月) |
本「少子社会日本 ―もうひとつの格差のゆくえ」 |
少子社会日本 ―― もうひとつの格差のゆくえ ―― 山田 昌弘 2007年4月20日 岩波新書
少子化についてさまざまな議論がされて、厚生労働省も的外れではあるけれど、 一応なんとかしたいんだなあ〜という気持ちは見え隠れ。 でも、ほとんど功を奏さないというか、無駄打ち感であふれている。
この本はどうかな〜とパラパラめくる。 おおっ少子化をめぐるタブーで「魅力格差」が語られている。
「男女が出会えば、交際が始まって結婚すると考えるのは、 人間を動物以下と考えているではないだろうか。略)パンダなどはいくら異性がいても、 相性があってなかなか交尾にいたらない〜」 「よく相手の基準を引き下げろなどとアドバイスされることもあるが、 魅力は「感じる」ものであり「無意識」の領域の問題である。 結婚したいが、魅力を感じない人と結婚するくらいなら独身のほうがましと考える人もいるだろう。」
1)お互いに結婚したいと思う相手に出会うこと 2)子どもを育てるのに十分な経済力があること 本当に当たり前のことが、ズバリ書いている。 確かに今まではほとんど触れられてなかったかもね。
今までのなんとかしようとしていたオジさんたちは「根性論」ぽかったし 女性の支援も全く相手の身になってないものだったしね。
第七章からあとがきまで、根性論を廃止した少子化対策がまた経済的な話などが書かれていてよい。 戦時中から、精神論や根性でまだやってる古い頭の人がいなくなれば少しは解決するんじゃないかといつも思う。 あとオジサンのご都合主義をやめることね。 本当に、低スキルの女性への方策や若者のコミュニケーション力をつける機会とか必要だと思います。
そうした対策を行った結果、少子化に歯止めがかかっている地方や国の例をあげているんだし実現するといいな〜。 まあ私はもう少子化対策には貢献できないですが、すみません。
余談
「旦那が低賃金だから、私もフルタイムで働かないといけない、しかし旦那は家事はあまりしたくないし 小遣いもそれなりにくれないとイヤといってる〜どうしたらいいの?」 ってな相談をさっきメールマガジンで読んだばかりです。 その回答はなるほど、コミュニケーション力にかかってるねえ。 私などでも、そんな旦那ならいらない・・と思ってしまうもの。コミュニケーションする気もおきないかも。
フルタイムで働いて、(ほとんど一人で)家事をやって、(ほとんど一人で)子育てして、 やっと子どもが自立したと思ったら・・旦那が定年で、今度は旦那のお守り・・ぎゃ、怖い。 もしかして、子どもの世話もエンドレスかもしれないし・・もっと怖い。
それでも結婚するとしたら、よっぽど旦那に魅力がないとねえ〜 この人の面倒をみて、子どもを産み育てたい!と強固に思わないととてもとても・・間尺に合いません。 でも、そんな魅力溢れる人って多分、ほとんどが高収入で、奥さんを専業主婦にできるんだと思うな〜。
これからの時代は、学校の成績などではなく、ハッキリとは数値で表しにくい「魅力」の時代でしょうか 毎日、いろんな年齢層の男性を見てるけど、高感度高い、魅力ある男性てほんとう〜に少ないよ。 女性のが少ない職場でも、女性のがずっと魅力あるよ・・清潔感あるし。 あ〜結局私のすっごい偏見の1つである、魅力のある男性が少ない話になってしまいました〜ごめん。
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