2002年05月22日(水) |
映画「汚れなき悪戯」 |
♪おはようマルせりーノ〜という歌をご存知かしら? 私が小学校の頃の教科書に載っていたので同年代なら歌える人も少なくないかも。 この歌はいかにも哀愁というか寂しげで歌っていると涙が出てきそうなんです。(友人は「小さな木の実」の方が泣けるといっていました。う〜むアレは大変だ!そんな事いったら「ドナドナ」とかもだよね。きりがない) 歌を習った当時もこの曲が映画の主題歌として使われているとは聞いていたけどそれから一度も見る機会は訪れなかった。 しかし、ついに今日BS映画劇場で見ることができました。 1955年のスペイン映画であらすじは「修道院で育てられてる純粋な心の少年が悪戯をするのだが、それがやがて奇跡を起こす・・・」というような感じでどこの映画のあらすじでも書いてありまして、この奇跡というのが何なのかすっごく気になっていたのでとにかくよかった。
感想は・・ とにかくマルセリーノの顔がよい。表情が愛くるしくっていかにも悪戯好きででもとっても優しい子という顔をしている。演技が素晴らしい。 ママの事を修道士たちに尋ねるときの言葉や仕草が見るものを切なくさせ、悪気ない行動の末に村祭りが台無しになってものんきそうにしてたり、大好きな修道士に怒られてしょんぼりしたり、想像のトモダチのマヌエルと楽しげに会話したりする顔などなど目が話せません。 一番の友達のおかゆさんを代表マルセリーノを見守る修道士たちもいろんな人がいてとてもよい。 嫌味でDVな村長がマルセリーノの悪戯を口実に修道士たちを追い出そうとする時に言葉でなく行動で追い返した修道士の行動もよかった。 そして奇跡なんですけど、これは言ってはつまらないので内緒。 なるほど期待を裏切らない(ある意味やっぱりそうか)なことだといっておきましょう。 ママがいなくて、同年代の友人もいないマルセリーノは確かに寂しげで、修道院で暮らしていくのは確かに苦しいかもしれない。 でも心優しく正しい修道士たちはマルセリーノを慈しみ、大切に育てていた。このくらいの年の子どもたちがマルセリーノのようにのびのびと大切にされる世の中であって欲しいなあと思うのでした。
|