だから猫が飼いたいのに・・

2002年05月11日(土) 漫喫でキカイダーを読む

明日のんびりごろごろするために、今日は一気に用事を片付けようと都会にでる。
バタバタと用事を片付けて、ちょっと一息しようと思ったら漫画喫茶が目に入りました。
入ったことないけど表からみてもキレイな店構えだったし、入ってみました。
とても便利な場所でお洒落な雰囲気だからか料金は割高でした。
でも女性1人でもすんなり入れる雰囲気だしそれはいいかも。
でも飲食物持込禁止で、飲み物は備え付けの自販機しかなかった。
特に目的の漫画があったわけではなかったので、選ぶのに時間かけてしまったが
石ノ森章太郎先生の漫画が目に入ってきた瞬間に「キカイダー」を読もうと思い付いた。
私はアンドロイド、ロボット、サイボーグなどの話を子どもの頃から好んで読んでいた。
「サイボーグ009」「銀色の恋人」「ブレードランナー」アシモフの小説とかetc…
(てゆーか擬似人間体のものと人間の織り成すドラマが好きだったのだと思われる)
でも「キカイダー」の原作を読んだのは実はこれが初めてなのです。
(石ノ森先生の作品で漫画から読んだものは009くらいで、あとは全部テレビから入ったものが圧倒的に多い。というかテレビドラマ原作って、めちゃくちゃ多いんだもん。)
だからテレビ版の「キカイダー」という知識がぼんやりと残っていて、その違いを知るのも楽しみでした。
そして大変な刺激を感じました。6巻を一気に読んでしまいました。ダラダラしていた体がシャキっとするように目が覚めたくらいです。
ああどうして子どもの頃にこの漫画読んでないんだろう〜〜〜キーっ悔しい!と思いました。
きっと子どもの頃に読んでいたなら、大変なことになっていたと思うけど。後引いたと思う。
良心回路、ジローとミツコの恋心、脳移植、次々出てくるキカイダーの仲間と敵、そしてモチーフのピノキオとラストなどすっごく魅力的。
少年マンガなので、特有のギャグとお色気が入っていて時代を感じたり、息抜ける瞬間があるけど、
全体に流れているテーマが私自身もずっと追っかけているというか常に突きつけられているので、ものすごく心地よかった。
心地イイと言うのは不適当な表現かもしれないけど、暗闇で目を開けても何も見えないのだけど、絶対にそこにあるものを探そうとしていて、一瞬灯りがついたから、その形だけは確認できて安心できたような感じ。でもかなり大きな灯りです。
それは空気のように、常にそこにあるのだけど決して目で見えない。そして絶対に避けて通ることはできない問題。
幼い頃はぼんやりと、思春期には自ら底冷えの中で、大人になって凍ったように形を感じられて、初めて冷静に見つめられたその問題。
スタインベックの「エデンの東」を読んだときにも大きな灯りがついたし、その後も何度も小さな灯りはともったことがあったが・・・
人類不変のこのテーマを漫画で誰にでもわかりやすく、しかも愛すべきキャラクターで描いた石ノ森先生の偉大さを再確認するのでした。

それにしても人間外の物語好きといっておきながらピノキオはどうしても好きになれませんでした。
子どもの癖にゼペットじいさんがかわいそう過ぎて辛かったと記憶しています。自分がピノキオと同年くらいで既にピノキオみたいな子どもが嫌いというのもなぁ。ピノキオ自身もあんまり葛藤していなかったしな。
ピノキオが好きな人っているのかな〜と新たな疑問が・・。

テレビ版は再放送で何度かみたのですっごく記憶に残っていて、原作との違いや原作の設定をテレビでどう表現したのかとか確認できて、いろんな疑問が解けました。
何でキカイダーたちは楽器を持っているのかとか、ハカイダーたちの設定、ビジンダーが登場したときになんでキカイダー01=イチローが悩殺されたかとか(笑)、変身ポーズや、逃げていた子どもと色っぽいお姉さんのこととか、ぜ〜んぶ謎は解けましたえ〜。約20年ぶりくらいかしら?(笑)
イチロー、ジローに弟がいたのは知らなかった。
それにしてもラストはそれでなくてはならないのでしょうけど、ジローが気の毒で辛いです。

蛇足:今日はテレビブロスを久々に買う(セブンが表紙のね)高野君や吉岡くんが載っているというし、もともと好きな雑誌の1つですので買ってみたのですが(普段は買わないけど)お頼りのコーナーで少し前にキカイダー特集があったというのを読んで、ああ読みたかったなあと。いくらなんでもテレビ情報誌のバックナンバーてなさそうよね。
まあとにかく石ノ森先生の他の作品ももっとチャレンジしてみようと思った土曜日の午後。


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