映画館で見られず、ずっと見たかった映画の1つ。期待通りに楽しめた。 歴史好きなわけではないけど、エリザベスの即位の経緯や スコットランドのメアリとの対立など、 舞台や小説とかで垣間見る機会が多くて、ちゃんと知りたいな〜と また思った。(だからって本を読んだりしないのだけど)
冒頭からして、物語の残酷さを象徴する場面。 現代と変わらない、人間の残酷さがダイレクトに見せ付けられる。 歴史上、何度も繰り返されても、決して誰も修正できない愚かさ。 劇中でもそれがエンドレス続くのだけど。 だからこそ、主人公のエリザベスが特別になるんだろうな。
血を分け合った姉妹でも、愛し合った男女でも憎みあい命を奪い合う。 ましてや信じるものが違う他人だと、もっと遠慮がない。 女が王位を継ぐ、それが特別なことでなくても 女ならではの苦難が次々と待ち受ける。 遠い過去の歴史の、しかも女王という立場であっても 現代の女性とそれはなんら変わりがない。 なんだか見ていて辛くなったよ。
それでも、自分の信じる道を行くと決め、決意を異相で表し 王座に登る彼女を私は羨ましいと思ったりする。 四面楚歌、八方塞のなかで、自分で血路を開いた彼女は歴史に名を残す。 そういう運命だったのではなく、自分で決めた。
あ〜本当にグッドタイミングで見る映画。 いつもながら仕組まれているように・・
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