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代替物     2003年05月14日(水)

何ごとも自分に甘い私ではあるが、こと恋愛に関しては妥協という言葉が嫌いである。

十年ちょっと前の事。私は当時の恋人と一緒に暮らしていた。彼をNとしよう。Nとは友人(♀)の紹介で知り合った。その内Nの友人(♂)と彼女も付き合いだしたので、しょっちゅう4人で会っていた。
その日も友人カップルが家に遊びに来ていた。私は調子が悪かったのかなんなのか、一人ロフトで横になっていて、3人は下で話していた。
ふと眠りから覚めると、なんと金縛りにあったのである(アホか)。下での会話は聞こえるし、周りも見えるのだが、身体を動かす事も声を出す事も出来ない。
下では私が眠っていると思ってか、なんだか恋愛バナシをしている。
Nが言った。

「(恋愛をするには)妥協も必要だよ」

それは二人がつき会って行く中での歩み寄りの事ではなく、恋人を見つける時点での妥協、というニュアンスだった。
今の私なら、お前がなんぼのもんじゃい、鏡見てみろや、くらい思うかもしれないが(ガラ悪)当時は今以上に繊細で(なんか違う)自分に自信がなかったのでとても傷付いた。私が起きている事を気付かせたかったがそこは金縛りである。
真面目なハナシを書こうと思ったのに金縛り(本当にあったんだってば。疲れてたのね)のせいで微妙なラインに来てしまった。
今じゃ金縛りにあわせる方になってしまいました(モノノケ道)。

他の人が可愛いと思うならその人を見ていればいいし、他の人とのセックスが気持ちいいならその人とすればいい。
少なくとも付き合っている時点では私だけを見ていて欲しい、と思う。
一緒にいる意味を感じたい。
他に心を奪われている人のそばにいるのは苦痛でしかない。

Nはそんな事を言いながら、後には私に対して異常な嫉妬心というか執着を持つようになった。そうでもないか。どっちだ。
別れる頃には悲愴な感じすら漂わせていた。

嫉妬を醜いと思うのは私自身が嫉妬深いから。
全部が欲しいと思うのは手に入らないと分かっているから。
目に見えないものを比較する事の無意味さを理解しながら納得できない。

誰かの代わりではイヤなのです。






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