自分の顔の中で好きな所は何処ですか?と訪ねると、かなり多くの人が「目」と答えるのだそうだ。 日本人と言えば一重で出っ歯、と風刺画のような顔は段々少なくなって(本当か)、今では約半数が二重瞼だということと何か関係があるのかないのか。というかうろ覚えの記憶でそんな事を論じてもしょうがないか。
私が自分の顔の中で一番好きなのは──強いて言えば唇かなぁ。もう少し横方向にも大きくて色素がはっきりしていればいいのだが、割と厚めでぽってりしている所が気に入っている……、そこまで積極的に好きな訳ではないが。特に上唇が厚めなところが嬉しい。 でもこういう唇って人相学的には多分多情なんだよね(笑)。よく言えば愛情深いというか。あるお方に、私の愛情は「振り子の振り幅が大きい」と指摘された。その通りだなぁと思う。好きになった分だけ憎むパワーも大きい。 顔がこんなに(見えてませんか)長くなければ、おでこが広いのも好きなんだけれど、生え際の感じがあまり好きじゃないし。 目は寄る年波と共に段々垂れ下がって来たけれども、吊り上がっていてきつい感じなのがコンプレックスだった。なのに形は丸く二重瞼と言うのが微妙に納得がいかない。どうせなら切れ長の目になりたかった。りょうとか、加藤あいとか、ああいう涼しげな顔が憧れなのだ。悪かったな、暑苦しくて。いや、実際そんなに濃くもないんだ。その半端さがまた腹立たしい。 あ、でも白目が青味がかっている所は好き。それも大分澱んで来てしまいましたが。 鼻は、付け根の高さの割に伸び悩んでいて鼻先が丸いのがいやだった。オット(超ダンゴっ鼻)に散々バカにされたし(怒)。オノレの顔見た事ないんか。 眉毛が薄いのも、顔が長いのも、肌質も色黒なのも気に食わなかった。でも30年間付合って来たのだからなんとか受け入れてやらなくては。体型もそうだけど……。顔は化粧でごまかし、体型はまぁなんとか色々努力して(泣)まだ数十年付合って行かなくては。 たまには自分の好きな所を見つけてやろうと思ったのに。失敗。
その前に性格をなんとかしろと。無理だ。許せ。
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