昨日だったか一昨日も書いたけれど、森博嗣の著作(S&Mシリーズ)を再読している。 この登場人物で私が一番親近感を覚えるのは犀川創平である(好きなのは何故か儀同世津子)。もちろんこんな天才の思考と私のアホ頭を比べる事は出来ないが、私が男だったらこんな感じだったろうな、と思う。複数の人格を独立させたままいる様が特に共感出来る。
と思っていたが、私の場合人格が独立しているとか分裂しているとかより分散されている、散り散りになっているのではと最近では思う。 全く自分を把握したりコントロールしたり出来ない。子供の頃は自分を器用な人間だと思っていたがとんでもない勘違いである。今も精神的には子供以上に子供なのだけど。
子供の頃はクールで、頭の回転も早かった。自己分析も他を分析するのも好きだったし、割合的を得ていたのではと思う。 年齢だけが大人になるにつれ、単純にしか物事を考えられなくなって来ている。ただ、いくつもの自分がそれぞれ好き勝手に単純に物事を考えるものだから、対峙する人にとってはたまらないかもしれない。 駆け引きも苦手だし、お世辞を言うのも苦手。 もっとあらゆる人格が統合された如才ない大人の女性になっているはずだったのだけど、どこでどう間違えたのだろう。
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