ねぎぼう業務日報

2003年01月22日(水) 官能製品

もうネタバレじゃないので報告しますが、
光文社発行の写真雑誌「FLASH」の年末年始号、
特別付録として、
「史上初「湯上りのナマ匂い」付き!吉岡美穂
グラビア』がありました。

吉岡美穂さん自体は特に好みというわけではないの
ですが、「湯上りの残り香」をどう再現するつもり
だろうと興味を持ってしまいました。
私も匂いを商売とする人間の端くれです。

で、ガイドどおりページを開くと、
「香水の匂いきつすぎ!」

実際はボディソープの香りだそうです。
ボディソープはそもそも洗い流すもののため、
それこそ「残り香」程度しか残らないものです。
原臭(スミマセン、ちょっと専門用語です)で
どうするのでしょう。

ただ、3週間後にあけてみるとだいぶ薄くなって、
ほどほどにバランスがよくなっていました。
残り香にふさわしいものでしょう。

あとは洗濯臭と合成すると面白かったかも
知れません。
人体のもつ匂いは製品化が出来ないでしょうから
まあ期待できないでしょうけど。

源氏物語などでも描写があったと思いますが、
残り香というのは、ダイレクトに精神に作用するもの
です。その香りに触れると持ち主のことをすぐに
連想する。視覚、聴覚以上に精神へのアクセススピード
が速いわけです。

表題の「官能」という言葉、大辞林第二版によると
(1)耳・鼻・目など、感覚器官の働き。「―障害」
(2)感覚器官を通して得られる快さ。特に、
性的な感覚にいう。「―の喜び」「―をくすぐる」
「―小説」

悪臭を実際の人間の嗅覚を用いて定量する手法を
「官能試験」というのですが、
(2) の意味のおかげで、官僚さんや代議士さんは
使うのを嫌がったみたいです。かわりに「臭気試験」
「嗅覚試験」の言い方が使われることが多いのですが、
ちょっと「ピン」と来ない言い方になっております。
うーん、なんでこんなことに・・・


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