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さいご。 | 2006年08月16日(水) |
届けばいい。 灰に還る自分の言葉の一片だけでも、届いてくれることを切に願う。 世界は光で満ちている。 きっと美しい、あらゆるものがそこにはあるだろう。 世界は光で満ちている。 憎しみも悲しみも癒されて、大切なひとと手を取り合うことができるだろう。 自分はこの目でそれらを見ることはできないけれど。 世界は光で満ちている。 信じることができるなら、誰にも信じてもらえなくても歩いていける。 優しさは与えられるものでなく与えるもので、苦痛は与えるものでなく取り除くものだ。 世界は光で満ちている。 夜空には月が架かり、雨の日でも灯る言葉が道を照らすだろう。 世界は光で満ちている。 誰かがそこで嘆き悲しむのなら、希望を見出し差し出そう。 讃える言葉は絶え間なく祝福のように呪詛のように歌い上げられる。 聞き届けるものがいなくても、それは何処までも繋がれて、何より強固なしるべとなる。 最後の一歩に音はない。 足元の深い暗闇に沈んでいく。 その瞳に映るのは遠くなっていく光だけで、それもやがては瞼に閉ざされ、すべては砂と化し風に散った。 |