今日の日記は僕にしかわからない内容だろうと思います。 だけど僕は書き残しておきたかった。 そういうことなので、どうぞ読み飛ばしてください。
今日道を歩いているとき、偶然、あの人の家を見つけた。 ・・・と言っても、今はもう引っ越してしまってそこにはいない。
だいたいこのあたりだろうと、何となく思っていた場所はあったのだが、 まさか僕の職場から、こんなに近いとは思ってもみなかった。 300mと離れていなかったのだ。
あの人が友達と3人で住んでいた部屋、 その同居人である、あいつが泣いた屋上、 殴り合いのケンカをした玄関。 3人のそれぞれの想いが染み込んだ壁。
しばらく立ち止まって見上げていたが、 ひどくせつなくなって、僕はその場を離れた。
さようなら、 これまでも、そしてこれからも、 決して会うことのないであろう僕の友達。
睦月
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