ペパーミント・アップルミント
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2004年03月12日(金) 涙のわけ(BGM:もう涙はいらない 鈴木雅之)

友人が泣いていた。

普段は明るいしっかり者なのに、練習に来たのに体育館の入り口からちょこっと覗いたまま、ロッカーに消えてしまった。

着替えかな?と思っていたけれど、なかなかコートにこないので様子を見に行った。
すると椅子に腰掛けて浮かない顔で、ボーッとしていた。

でもよく見ると、涙で目が潤んでいてびっくり。

声をかけるのもどうか?と思ったけれど、姿を見られてしまったので一応「どうしたの?」と聞いてみた。

すると溜め込んでいた感情が一気に溢れ出てしまったのか、泣き出してしまった。

およよ!
人を泣かせてしまったのは、我が子以外では初めてだ〜!と、こちらも動揺してオロオロするばかり。

そのうちに彼女も落ち着いてきて、理由をポツリ、ポツリと語り始めた。

軽い障害を持つ息子が、障害のことで年上の子に苛められている現場に遭遇してしまったこと。
でも息子はちゃんと、相手に向かって負けずに言い返してほっとしたこと。
そうやって安心していたら、数日後今度は息子がその鬱憤を晴らすかのように年下の子を苛めてしまって、先生に厳しく叱られている現場に遭遇したこと。
その日から夜泣きはするし、夜中におねしょもするし、登園拒否気味になってしまったこと。

健康に生んであげられなかった自分を責め、これから先我が子が何度も経験するであろう悔しさを想像しては、自分をまた責めていた。

上滑りな同情の言葉をかけるのも嫌だったので、私はただ聞いてあげることしか出来なかった。

でも話すことで少しは気分転換できたのか、帰る頃にはやや持ち直していた様子。

今日の彼女の言葉で一番衝撃的だったのは、「今日はもうなにも食べたくない…」ですね。
その言葉を聞いた瞬間、もう「これは一大事!」と思いましたね。
だって「焼肉、二人前食べちゃおうかなぁ〜♪」と、練習後のランチを昨日からそれはもう楽しみにしていたんだもの。






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