痴漢・変質者 その1 |
私はそういう人に好まれるのか、痴漢や変質者に結構遭遇して来た。
面白いのでその人たちの事を書こうと思う。
今日は、初めてあった変質者の事。 初めてそういう人に遭った記憶は、確か、小学1年生の時。 ロリ好きだろう。 その日、幼馴染の女の子と、その子のうちで遊んでいた私達。その頃、私達は、ファンシーグッズに命をかけていて、その日も、その家から歩いて5分ほどのファンシーショップに行った。 でも、なにぶん子供で、お金がなかったので、私達はちょっとしたお菓子だけ買って、そのお店の向かいにある公園で遊ぶ事にした。 めぼしい遊具は他の子供達で埋っていたので、鉄棒で遊ぶ事にしたのだが、おちびちゃんな私達は、大人用のその鉄棒に捕まる事すら出来ず、ピョンピョン飛びはねて疲れて、もう帰ろうとした時だ。彼が現れた。 「捕まらせてあげようか?」 彼は親切そうにそう言い、私達に近づいて来た。シャツにズボン、だらしなく伸びた髪。小太りで、眼鏡をかけていた。 幼馴染は、その、知らない人に身構えた。私も、少し警戒した。だけど、彼はもう、私を抱き上げる体勢に入っていた。 「よいしょ。ほら、高いねー。」 私は一番高い鉄棒に捕まらせて貰って、一瞬警戒心がとけ、はしゃいだ。彼は優しそうな目で私を見ていた。 「もうかえろ」 幼馴染がそういったので、私は鉄棒を離し、優しい彼に、 「ありがとう」 といって、家に向かった。
ところが、彼は、私達の後をずっとついて来た。 「あの人、ついてくる。」 私達は少し早脚で歩いた。気づいたのを気づかれるのが怖くて、走れなかった。 「どうしよう、今、家に誰もいないのに。」 幼馴染がそう言っている内に、家に到着した。が、こんな時に、子供二人でいるのは怖くて嫌だった。 「そうや!○○ちゃん(幼馴染)、この近所に、大人がいる知り合いの家ないの?」 「あ、そうやな。じゃぁ、J君の家に行こう。」 私達は、すぐそばのJ君の家に向かい、おばさんに、事情を話して入れて貰った。 「怖いなー。最近多いな、そういう人。」 J君の家は、坂道沿いに立っていて、玄関が一階にあるけど、坂道に沿って、地下(?)もあるという、変わった造りだった。J君の家には、兄弟がいっぱいいて、その、地下への階段に、学校なんかでよくある、木の折りたたみテーブルを立てかけて、滑り台にして遊んでいた。その、地下への階段がある足元に、明かりとりとして、地面から、高さ10センチくらいの窓があった。 私は、彼がついてきていないか、心配になって、床に腹ばいになってその窓を覗いた。 彼は、いた。 きょろきょろと、あたりを見回して、私達を探しているようだった。 その目はうつろで、さっきの優しい目ではなかった。 私があまりに熱心に、窓を覗いているので、幼馴染が 「どうしたの?」 と一緒に窓を覗きこんだ。そして、次の瞬間、飛びはねるようにして起き上がり、 「おばちゃん!!さっきの人がいる!!」 と、叫んだ。 おばさんは驚いて、その、10センチの窓から様子を伺った。J君たち兄弟も、その窓に我も我もと集まり、小さな窓は、子供達で埋ってしまった。 「おばちゃん、ちょっと行ってくるわ。」 おばさんは、そう言って、家を出、彼の所へ行った。私達は窓からずっとその様子を伺った。 「あなた、何してるんです?」 おばさんが声をかけると、彼は、戸惑い、たじろき、もごもごと何かを言って、その場を去って行った。 おばさんは、しばらく彼を見送り、家に帰ってきて、おばあさんに、 「怖いわねぇ、あれかしら。ほら、○丁目のクリーニング店の長男。なんか、おかしいらしいよ。」 と話していた。 今だったら、大人でも、こんな人の傍にはよれない。刺されるかもしれないから。この頃はある意味、平和だったんだねぇ。
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2002年07月09日(火)
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