寝顔

私がダーと引っ越して、まず買ったのはダブルの布団だった。
眠る時間を大切に、ということで。
ダーと私は、いつも手をつないで眠る。
手どころか、脚もつないで眠る。
時には脚どころか体まで繋がって眠ろうとするが、それは寝づらいし、後後面倒な事になるので、やんわり断る。
まぁ、とにかく、絡み合って眠るのだ。
眠る時、寝姿に神経質な私はとても眠れたもんじゃないが、気持ちがよいので、ダーが眠るまでそのままでいる。
ダーはのび太並に寝つきがよく、あっというまに眠ってしまう。私はダーの寝息で、自分の肌が潤うのを感じながら、ダーの寝顔を観察する。
ダーは顔に似合わず、長いまつげをしているので、こうやって目を閉じていると綺麗だなぁと思ったり、眠る時に、微笑を浮かべている口元とか、私と違う、高い鼻とか。
いつも、初めて見たかのような気持ちになる。ハッとさせられるくらい、幸せそうで、不思議な気持ちになる。
私をこうやって抱いて眠るだけで、こんなに幸せになるなんて。この人どうかしてる。
なんて思わないけど(爆)彼が私をものすごく好きなのは私が一番知っているのだし。
この人の無頓着な幸せを、ずっと守ってあげたいなぁなんて、私まで幸せになったり。

お互いの幸せをまもりたいなぁと思うことこそが、幸せなのではないだろうか。
2002年06月14日(金)

宝物 / リカ

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