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るる、お誕生日おめでとう。40代になったからって、別にアホなことを書いたりできなくなるわけじゃないし、何も変わらないでしょ?
ただ、るるが千昌夫と同い年とは思いませんでした。 こんばんは。あゆです。 ところで最近サボり気味の私だが、ネタがないにも甚だしいのだ。 ほんとに何もない。パチもいよいよ辞めてしまったし、 週末はウチでひっそりと隠遁生活を送っている。 また今回もいれぎゅりゃ!をサボってしまおうか....。 そんな悪魔の囁きが私を襲う。 でもダメ。サボり王の座はるるのもの。 それに何か書かなきゃゆみなに踏み潰される。 そこで苦肉の策として 昔書いていたショートショートでも書こうかな...なんて お茶目な気分になってしまった。 そんなわけで今日は笑いのないいれぎゅりゃ!である。 相変わらずの駄作だが、おつきあいを。 -------------------------------------------------------------- 記憶 「おねえさん失恋でもしたの?」 それは安っぽいナンパみたいな声のかけられ方だった。 その声にはっとして時計を見た。4時間もここにいたんだ...。 私は修一を待っていた。 もうすぐつきあい始めて1年。週末には隣にいるのがあたりまえの関係になっていた。 そんな修一から昨日メールが届いた。 もうオレたち別れたほうがいいと思うんだ。 ほんの数日前に普段どおりに時間を過ごした私にとって あまりにも突然で、なぜ?って思ったけれど... 取り乱したり泣き喚いたりしたくなくはなかった。 私は精一杯平静を装ってメールを返した。 最後に一度だけ会ってくれる? だけど修一は来なかった。 4時間の間、私はずっと修一の顔を思い出そうとしていた。 私は今までつきあってきた男の顔を思い出すことができない。 32になる私がつきあった男は4人。別に男の数が多すぎて思い出せないというわけでもない。 それにつきあっている最中からそうだったのだから。 もちろん会っているときは男の顔をマジマジと見ているし、 それぞれの男のふとした瞬間の「あ、今の顔好き」と思う感情も持ち合わせていた。 だけど、ありきたりの恋人たちの時間を過ごした後、 「じゃあまたね」と別れた途端、いくら男の顔を思い浮かべようとしても 背格好や髪型といった、いわゆる輪郭のようなものは思い出せるのだが、 肝心の顔立ちはぼんやりとしか浮かんでこないのだ。 そんな男たちとの別れはふったりふられたりだったけれど 別段悲しいとか傷ついたとかそんな感情は生まれてこなかった。 だけど今日は、見知らぬ男の無神経な一言で 涙があふれてきてしまった。 「あ、泣いちゃった」 私は「ばかみたい」と言うのと同時に顔を上げて声の主を見た。 制服を着た男の子がそこに立っていた。 彼は少し悲しそうな表情をして何かを私に言いかけた。 次の瞬間、私は走り出した。 言いかけた言葉を聞くともっともっと涙が流れそうな気がしたから。 「泣いちゃえよ」 泣きたいのに泣けない自分にいらだっていた。 そんな時にあいつがかけてくれた言葉に 私は初めて人前で泣いた。 女友達の裏切りだったのか、 一生懸命がんばったのに報われなかったことが悔しかったのか....。 理由はもう覚えていない。 中学生だった私が初めて好きになったあいつ。 高校に入ってからはもう二度と会うことのなかったあいつの顔を 私は走りながらはっきり思い出していた。 そしてぶっきらぼうな言い方だったけれど聞いた瞬間にあいつのことを好きになってしまった言葉を。 「素直になれよな」 私は、立ち止まりバッグから携帯を取り出した。 もしもし、修一?あのね...わたし... -了- -------------------------------------------------------------- 久々に書くと照れくせえな。
rya
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