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こんばんわ。ゆみなです。
最初に断っておくが今日はネタがない。 それと次に断っておくが、たいして面白くもない。 そして私のとこに金を借りにきても断っておく。 しかし驚いた。 驚いたのは鏡にうつった私の身体がガリガリに太っていたからではない。 だからといってブクブクに痩せていたわけでもない。 驚いたのはるるだ。 まさか、るるが子供3人を引き連れて「シモネタ探しの旅」に出かけていたとは知らなかった。 それにあゆもあゆだ。 まさか、あゆまで娘を連れて「オカマ探しの旅」に行くなんて。 しかし、二人とも偉いなと思う。 私もこれからはネタがない時はモスバーガーを食べながら電車に乗り、若い3人組を見つけたら 「ちょっとアンタ!何してんのよっ!チン○見せなさいよっ!」と言ってみようかなと思う。 あ、隠す箇所が微妙にずれてる。失敗失敗。 (なんか、私が一番恥ずかしい伏字のように感じるのはなぜだろう) さて、この段階ですでに私にはもう何も書くことがなくなった。 だから本当はもう止めたいのだが、こんな短い文章で終わってしまったら、後からあゆとるるに何を言われるか分かったもんじゃない。 きっと 「ゆみな。相変わらずキレイだねぇ」とか「さすが、ゆみなは人間が出来てる」とか、 そんな言葉を浴びせられるのはまっぴらだ。 もう聞き飽きた。 なので申し訳ないが、以前に一度自分の日記に書いた事がある私の友人カネちゃんについて書こうと思う。 以前といってもかなり昔なので、すでに忘れてる人もいるだろうし、読んだ事がない人もいると思う。 昔といっても、1万年前とかそんな昔でもない。 高校のときにカネちゃんというちょっと太った友達がいた。 カネちゃんは太ってるだけじゃなく口もデカく顔もどちらかというといい意味でブサイクだった。 ブサイクに「いい意味」も「悪い意味」もないだろうと思われるだろう。 確かに、ない。 そのカネちゃんのお弁当箱はアルミで出来てるシロモノだった。 普通、女子高生くらいになるとキティちゃんだのプーさんだのと幼稚園児のような頭の悪そうな弁当箱を持ってくるもんだ。 本当は全然量が足りないくせに、ほんの少しのご飯粒で満足したフリなんかしてるのだ。 ところが、カネちゃんは違った。 でかかった。 身体もデカイし口もデカイ。その上、弁当箱まででかかった。 工事現場で働くオヤジが持ってるようなアルミ製の弁当箱に目一杯ご飯を詰め込んでいた。 (高校生のときであの弁当箱だ。大学に行ったらランチジャーかなんかに入れて味噌汁まで持っていくであろう) だが、それくらいのことであればカネちゃんも何十年もたって、ここで日記に生き恥を晒されることもなかっただろう。 ある日、カネちゃんの弁当箱を見て私たちはビックリ仰天したのだ。 なんと、カネ弁の中には入っていたのは、 やきいも一本。 17歳の女子高生のお弁当箱の中身が焼き芋一本だったのには、その場にいた私やうんこたれのみっちゃんや、ガン黒のケニアや、伊藤君や鈴木君も安藤さんびっくりだった。(誰だよ!) 私たちがお弁当を広げてウィンナーやら玉子焼きなどどれを食べようか考えてる最中も、カネちゃんは迷うことなく黙々と焼き芋を食べ続けていた。 迷いようがないというのが正しい。 かと思えば、カネちゃんは時々3時間目あたりに先生の目を盗み、早弁をしていた。 机の中に閉まってあるアルミ製の弁当箱からチマチマとおかずを取り出しては口に放り込んでいた。 何もそこまでして食べなくても。と後ろの席に座っていた私は思っていた。 カネちゃんはよほどお腹がすいていたのだろう。 そうでなければ、「3時間目に食べなければ殺す」と誰かに脅迫されていたに違いない。 カネちゃんはアルミの蓋を開けてはおかずを取り出し、また閉めては黒板を見つめていた。 しかし、ここでカネちゃんは大失敗をしてしまったのだ。 蓋がきちんと閉められてなかったのか、授業の真っ最中に蓋を床に落としてしまったのである。 シーンと静まり返った教室の床にアルミ製の蓋が落ちた音は、それは凄まじいものだ。 居眠りしていた高橋さんや安西君も一瞬にして目が覚めた。(だから、誰だよっ!) 又、カネちゃんが三年の時に弟が入学してきた。 先生が弟に「おまえ、三年の金子の弟か?」と聞いた。 すると弟はきっぱり言い切ったそうだ。 「僕には姉はいません」 泣けた。 弟の気持ちも分からなくはない。いや、むしろ分かりすぎるくらいだ。いや、どちらかというと弟が正しい。 確かに姉と認めたくないだろう。身体もデカイし口もデカイし弁当箱もでかい。 顔の作りだって、いい意味でブサイクなのだ。 でも、弟よ。それはないのではないか。 それでもカネちゃんは、笑いながらその話を私たちにしてくるのだ。 心優しいカネちゃんはそれ以来、自分の上履きに書かれてる名前を本名の「金子」ではなく「金田」にしていた。 今現在のカネちゃんの消息は誰も知らない。 私が北海道に帰り、友人たちを会うと必ずカネちゃんの話が出るが、誰一人としてカネちゃんの行方を知ってるものはいない。 一説では北極に行って熊と戯れているとか、スペインで闘牛の牛になっているとか、 いやいや出世して今では立派なウミガメとなってたくさんの子孫を残しているとか、 数々の噂は飛び交っているが、真偽のほどは定かでない。 カネちゃんに幸あれ。
rya
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