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2002年09月08日(日) 『遺言』 死生観を語る。(硬いし、タイトル。

むかしむかし、ある所にお爺さんとお婆さんとお父さんとお母さんとお兄さんとお姉さんと叔父さんと叔母さんまでいました。
それはそれは大変な大家族でした。

ある日、お爺さんは山に芝刈りに
お婆さんは川に洗濯に行かされました。

お婆さんが川でせっせと大家族の洗濯物を洗っていると、
川上から、王から長島から野村から、若いところで原から若松から、
あ、もういいですか。
川上からお爺さんがドンブラコドンブラコと流れてきました。

洗濯をしていたお婆さんは、ビックリ仰天。
「おや、お爺さん。芝刈りをさぼって、そんなとこで何泳いでるの?」と、
問い詰めました。
お爺さんは
「いやいや、お婆さん。わしは泳いでいるのではなく溺れているのじゃよ」と
今にも死にそうな声でいいました。

「あら。そうだったのかい。じゃちょっと待っておくれ。
この洗濯を洗い終わったら助けてあげるからね。」

「いやいや。お婆さん。洗濯よりもわしを助けるのが先決じゃろ。」

「なに甘ったれたことを言ってるんじゃ。
お爺さんはいつからそんな口を叩く人間になったのじゃ。」

「いやいや。お婆さん。甘ったれたとかそういう問題じゃなくて、
わしは今にも死にそうなんじゃよ。」

「お爺さん。ワガママにもほどがあるよ。」



と、そのくらい、るるの義母ちんのワガママは凄まじかったですね。
るるが思わず一服盛りたくなる気持ちが理解できますね。

こんばんわ。おやびんことゆみなです。

奇しくも、先ほどまで涙しながら見てた『北の国から』のサブタイトルは
「遺言」でした。
今回の「北の国から」は、死と対峙した内容で、
ウチにも一人、去年の暮れから「死ぬ死ぬ」と大騒ぎしてるお婆ちゃんがいるのですが、
あ、本人は一言も言ってませんけどね。
病院が「もう危ない危ない」と言い張ってるだけで、
本人には全く逝く気はないようで、
てゆーか、逝くことを忘れちゃってるんじゃないかと思われるわけで。
ちょっと純くん、入ってます。

で、そのお婆ちゃんのお見舞いに明日も行くのですが、
前回行ったときも、話すことはおろか、
目を開けることも手を握り返すこともできません。
もちろん、私たちがどこのダレベエなのかはすでに知る由もありません。

でも、私たちは行きます。
病室に入って、大声でお婆ちゃんの名を呼び、足をさすり手を握るのです。
そして「頑張るんだよ」と虚しい言葉を発するのです。

でもね、心の奥では
「もう頑張る必要なんてないんじゃないか」と思ってるわけで。
はい。また純くん入ってます。

これって「生きてる」んじゃなく
「生かされてる」んじゃないかと思うわけで。
また登場です。純くん。多分、今日はしばらく続くと思います。純くん。

年齢も96歳だし、
ハッキリ言って、これからどんな新薬が開発されたところで、
お婆ちゃんがまた元のように元気に憎まれ口を叩くなんてことは確実にあり得ないわけで。
純くん・・・あ、もういいですか。

こんな姿にまでなってお迎えを待つのは、
あの気の強かったお婆ちゃんにとっては、とっても不本意なんじゃないかなと思うのです。

そういえば、昔なにかの本で読んだのですが、
ある女性が急に雨が降ってきたので軒下で雨宿りをしていたところ、
そこにお婆さんもやってきて二人で家族が傘を持ってきてくれるのを待っていたそうです。
そこで女性はお婆さんに
「早く、お迎えが来るといいですね。」と言ったところ、
ひどく怒られたという話が書いてありました。

父さん。話がそれてしまいました。逃げようとするのは僕の悪い癖です。
ええ。やっぱり純くんです。

で、話をウチのお婆ちゃんに戻すと、
もしここで『遺言』のようなものがあり、
いや「遺言」というのは死んでから見るものだから、ちょっと違うのだけど、
もしお婆ちゃんが元気なうちに一筆でも書いててくれれば、
安楽死みたいなものを認めてあげてもいいのではないかと思うのです。

「ある年齢に達し、もし自分が寝たきりの植物状態になった場合は、
死ぬ権利も認めてください。」

というような趣旨の内容の書面があれば、法律で認定してくれてもいいのではないかと。

これはとっても難しいことで、倫理問題まで発展することなので、
一概に何が良いとは言えないけど、
ウチのお婆ちゃんに限って言えば、
その昔からの性格を知ってる私は、
きっとそれを望んでいるのではないかと思うのです。

そして、私自身もそれを望みます。

「遺言」ではないけれど、
子供たちに、一筆残しておこうかと思っています。
もちろん今じゃないけど、まだまだずっと先の話ですが、


内容は、






























私が長寿日本一を達成したら逝かせてくれ。と










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