非日常かもしれない日々
彼はいつもあたしの話の聞き役だ。
彼の愚痴なんて一度も聞いた事ない。
話の途中で口を挿んだりしない。
最後までちゃんと聞いてから意見を言ってくれる。
あたしに期待を持たせるような事は言わないし
無理なものは無理。
YES-NOはハッキリと言う。
嘘をつく事も出来ない。
一昨日、相変わらずのあたしの彼への罵倒も許してくれる
彼は傷ついているはず。
怒ったはず。
でも今日になれば
「お前は俺をいじめてばっかだよな」って彼は笑う。
あたしが何を言ったか?酷すぎて教えられない。
言った後にあたしは後悔して
鋏で自分の腕をザクザク切る・・・
半年振りの自傷行為だった。
あたしみたいなエキセントリックな女
普通ならとっくに放り出すのに。
貢ぐわけでもないし
離れているからSEXも出来ないし
料理だって作ってあげられないのに。
「俺にはお前が必要だからいなくならないで」
「お前には俺が必要なのかな?」
Arranged +
Written by 樹杏(じゅあん)