朝の10:40
突然、彼からの着信音。
「仕事が早く終わったよ!だから電話してみた」もちろん・・・
「行くよ!どこに行けばいい?」
長野から彼は静岡に向かって走っていた。
取り合えず、あたし達は小田原で会う事にした。
まだ寝ていたあたし。
急いでシャワーを浴びて髪を乾かす。
その間に2回も彼から電話が来る。
「まだ家にいるの?嫌がらせ?(笑)」最初の電話から30分しかたっていない。
あたしの髪は長いから、乾かすだけで1時間はかかるのに・・・
「髪もどうでもいいよ!顔もスッピンでいいよ!早く来て!」ヘアスタイルも決まらず、化粧も途中で、あたしは家を飛び出す。
バッグの中には、コードレスのヘアアイロンを入れて・・・
あたしは特急に飛び乗った。
電車の中で髪をカールし化粧した(汗)
小田原駅で待つ事、約5分。
彼が車で現れた。
相変わらず金髪で怪しげな男(笑)
3ヶ月振りに会うから、あたしは泣くかと思っていた。
でも
「おせぇ〜んだよ!てめぇ」ってあたし。
「スッピンなんて見慣れてるし、髪なんてカールしなくてもいいのに」彼は笑う。
助手席に乗ると、彼はあたしの手を握る。
ずっと握ったまま運転する。
特に行き先も決めていなくて・・・
箱根に向かったけど、大渋滞だったので
車をUターンさせて熱海方面に向かう。
運転中なのに、彼・・・あたしに何度もキスをする。
左手をずっと、あたしの手を握ったり太腿触ったり(笑)
相変わらず、実際に会う彼は口が悪い。
「樹杏がうるさいから会ってやろうと思った」
「このままだと、お前、恐いからなあ」
「しまいにゃ”愛してないから”だとか”札幌に帰る”って言うんだもん」
「全く、メールだって俺の文句ばっかり」
「俺は昨日からずっと仕事で一睡もしてないんだからな」FMから流れてくる洋楽を聴いてて
「この曲、流行っていた時は中学生だったなあ」ってあたしが言えば
「じゃあ俺は小学生だったな」でも、憎たらしい事を言いながらも、彼はずっとニコニコしてた。
ずっとあたしの手を握っていた。
あたし達は、車の中でも寄りそっていた。
熱海で何故か、ステーキを食べる。
海に来ていながら、二人とも刺身が食べれない。
食事しながらも、さながら「夫婦漫才」のあたし達。
店のマスターまでもが笑う。
「本当は俺、こんな少しだけじゃなくて
昔みたいにお前の部屋に泊まって、朝、目を覚まして、ベッド上でダラダラしながら
”さあ・・・起きようか?何、食べようか?”ってやりたい」
「だから早く、アパート借りてね」彼は事前に人に聞いていたと言う、ラブホテルに行く。
ちゃんと貸切の露天風呂がある。
部屋に入って、すぐにフロントに露天風呂の申し込みをしたのに
彼はあたしを抱き締めて・・・
もう、彼は凄く勃起していた。
服を着たまま、愛撫されて・・・
服を脱ぎながら交わった・・・
露天風呂は凄く良かった。
ラブホとは思えない。
貸切で二人用なのに、広くて綺麗だった。
露天風呂であたしは酒を飲むけど、彼はシュークリームを4個も食ってた。
部屋に戻ると、一睡もしていない彼はまどろむ。
あたしはくすぐったりして彼を寝かさない。
何度も何度もキスをする。
彼はあたしの顔を犬みたいに舐める。
そのうち彼は眠ってしまい、あたしは彼の腕枕の中。
でもトイレに行ったり、タバコを吸ったりしているうちに彼は目を覚ます。
また、彼はあたしの体を、ゆっくりと愛撫する・・・
どうして、彼だと凄く感じちゃうかな。
彼の指と舌だけで、あたしは何度もイク・・・
「ねえ、お風呂にお湯溜めてきて」「またぁ・・・愛してる?」
「愛してるからお願い。その前にコーヒー煎れて」相変わらず・・・
あたしは彼の髪と体を洗い、彼もあたしの体を洗う。
もうホテルを出なきゃ、彼は仕事で長野に戻らなきゃならない。
本当は7時からだったのに、ホテルを出たのは8時位。
あたしは伊東の駅まで送ってもらう。
駅の前で彼は、キスしながら
「また会えるからね」「本当?本当に会えるかなあ?」
「またぁ〜会えるから不貞腐れないでね」電車を待つ間、彼から電話来る。
「田舎だから電車来ないかな?」
「今日会ったから元気になった?これで後、どの位、大丈夫?」「1ヶ月くらいかなあ?」
「そうだよなあ・・・12月になるもんな。お前、また騒ぐからな」「だって・・クリスマスなのに一人ぼっちじゃん」
「今年の正月は、ずっと一緒だったじゃん」何だか、今日の事は書ききれない・・・
3ヶ月振りのデート。
たった6時間だけ・・・
でも・・・あたしは幸せな女に違いないと思う。
今はAM.1:00過ぎ。
彼は今頃、仕事してるんだろうな・・・
ありがとう。