英国留学生活

2002年07月03日(水) 懐かしのベンジャミン・バーニー

昨日は日暮れ前に寝てしまった。10時半ごろまで明るかったらしい。
朝食に降りると、予想していたこととはいえ、
見事に日本人ばかりだった。
今日は単独行動。ピーターラビットの里、
ヒルトップとレイクサイドの蒸気機関車が今日の目的地。
ウィンダミア湖は縦に細長い湖で、ボウネスが一番大きい街。
そこから、ほぼ真横にフェリーで横断する。
船着場から、ヒルトップまではパブリックフットパスが通っている。
とはいっても、ヒルトップまでは距離も遠くないし
(3マイルぐらい?)、所々車道に出るので、
本格的なウォーキングではない。
初心者向けとして良いかもしれない。
丈の高い羊歯が下生えに生い茂っているのが、印象的な森だった。

森を抜けると、のどかな牧草地帯に出る。
平野ばかりの南イングランドと異なり、低い山の連なりを
背景にしているとはいえ、先日訪れたコーンウォールが
荒々しい印象を与えたのに比べ、ここは穏やかだ。

ナショナルトラストに管理されているポターの家と庭は、
そんなに広くなくて、余り面白くなかったけど(私は)、
途中ののどかな田園風景は楽しめた。
この小さな村のティールームでクリームティーを昼食代わりにとる。
私は田舎を訪れた際には、ティールームで昼食、パブで夕食が定番だ。
(というより、余り選択肢はない)
レイクサイドに直接行けるバスか何かがあるのではないかと
期待していたが、ないらしい。歩くにはちょっと遠い。
7マイルぐらい。ボウネスに戻るのが一番だといわれた。
どうしようかなあ、とつらつら迷っていたら、
ティールームで一緒だったカップルが、
ボウネスまで車に乗せていってくれた。リバプールからきたらしい。
結構おしゃべり好きで、日本の話とかロンドンの話とか
ワールドカップの話とかをする。
そして、お礼に石のお守りをあげて別れた。

フェリーと蒸気汽車のセットの件を購入。
今度は大きいフェリーでレイクサイドまで。
かなり湖上の風は冷たい。フリースを着ていても寒いくらいだ。
私は別に鉄道に興味はないのだけれど、
蒸気機関車の固い椅子に座って、
窓から綺麗な森の風景を眺めていると、
なんとなくノスタルジックな気分になって嬉しい。
赤毛のアンとかを連想する。汽車のドアの窓から外に手を出して、
外の取っ手から開けるこの方式、
ポーターが外からドアを開けていた頃の名残だそうだけど、
ロンドンの電車でものこのスタイルが残っていて、
最初は酷く慌てた。

やっぱり夜はパブで夕食。ローストチキンとチップスとピー。


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